
今日嬉しかった3つの出来事
写真は以前美術部の中学生が描いてくれた絵で気に入ってスマホの待ち受けにしている絵です。
さて、学校教員時代から変わらぬ教育の仕事をしていて嬉しいことは、関わった子どもたちの成長を感じられること。もっと言うと、子どもたちが「自分の成長を感じていること」です。今日はそんな出来事が3つもあり、とても嬉しい1日でした。
まず1つ目が大学受験生との会話。
受験日までの学習について相談をしにきた彼の言葉が「〜〜まではできているのですが、〜〜〜が課題でこう取り組んでいこうと思うんですが、どう思いますか?」「あと、気持ちとかモチベーションが・・・で、うまくコントロールできないのですが時間の使い方で工夫できる点ありますかね?」というものだったんです。入塾時点では親御さんも「抜けているところがあって自己管理に問題があって」と心配されてた通り、学習計画通り進められないことや早い時間に帰ってしまうことも少なくありませんでした。みるみる成長していく姿を見ていて感動していたのですが、今日この発言を聞いて思わず「めちゃくちゃ成長しているね。まず、自分の学習を客観的に把握して適切な解決策を自分で考えられていること。しかも、それが講師の自分から見ても適切であること。それから、自分の感情を俯瞰して自分をコントロールしようとしていること。」と伝えました。いわゆる、メタ認知力(自分を俯瞰する力)が鍛えられていると感じたのです。それを聞いた彼は「本当にそうなんですよ。学力うんぬんもありますけど、受験って、そういう教育の意味もあるんだなと思いました。社会で生きるってこういうことなんですかね」と言うのでさらに感動してしまいました。
「でも、まだ意識しているだけでコントロールしきれてないですよ」というので、「自分も32歳になるけど、まだまだコントロールしきれないから、自分をよくする旅は死ぬまで続くんだと思うよ」と伝えました。
続いて、明日都立の推薦入試に挑む生徒との面接練習。
圧倒的に上達し、圧倒的に想いのこもった彼女の面接を聞いて感動してしまいました。面接の練習で出てくる言葉が「いま話しちゃったことって、私が伝えるべきことでしょうか?」とか「私という人間をうまく伝えられる言葉になってますか?」とかなんです。自分のことや自分の将来について、真剣に考え抜いた証拠ですよね。自分の考えを伝え切りたいのだと思います。また彼女との面接準備では、目線を下げず、高い目線で議論をしてきました。「最近気になるニュース」などでも非常に高いレベルの議論についてきてくれました。本人も「ここまで考え抜いたからには」と口にしていたので、「大丈夫。考え抜いて軸があって、しかも想いが乗っているから絶対に伝わる。ここまで考え抜いたのが素晴らしい。」と伝えました。本音です。「あとは学校に入った瞬間からその学校で過ごす自分の姿をイメージして、面接官の人はこれから先生になる人だと思って、ワクワクしながら楽しんできてください!」と伝えました。
大人顔負けの堂々と話す姿を見て、自分も自分の人生に自信を持って語れる自分であろうと改めて思わされました。子どもの成長からはいつも刺激をもらってます。推薦入試は倍率が高いですし、相性などもあるので難しいですが、少なくとも「やり切った!楽しかった!」と思える面接になることを願っています。推薦入試を受けるみんながんばれ!
最後に、昨日のブログに書いた土曜日から留学に飛び立つ高2生との会話。
自身が持つ課題意識に対する事前リサーチの内容と現地でリサーチする内容を聞かせてもらって、たまげました。また、現地でのアンケート調査も「どうしたら答えてもらえるか?」まで考えていました。いつの間にそこまでやってたのか、、と思わされるくらい事前調査をして仮説を再設定したり、とても高校時代の私のレベルとは雲泥の差があり、ただただ感動しました。「課題意識を持って、事前リサーチ(アンケートやインタビュー)をして、現地調査の準備をして、このプロセスがすごいね。」と伝えました。「意味あるのかわからないけど、おもしろくて勉強になります!」という言葉に、これこそが真の学びだよなと思いました。
役に立つかわからないですが多少のアドバイスをして(半歩先を照らすことが仕事だと思っています)「初の海外で危ない場所もあるから、安全第一で楽しんできてください!」と伝えました。
この仕事をしていてよかったな〜と強く思った1日でした!
