
都立一般入試を迎えて
2月21日。高校受験の全日程の最終日、都立一般入試の当日を迎えました。
都立入試の日付は毎年少しずつ異なるものの、去年と今年は同じ「2月21日」に。一年前のこの日の記憶が蘇り、時の早さを実感します。(一年前は大雪で電車が止まり、全会場で入試開始が後ろ倒しとなるような一日でした)
「1時間目の国語がそろそろ終わる。あの子は、決めていた時間配分を守り、作文まで書ききることができただろうか」
「2時間目の数学が始まる。あの子は、一緒に選んだ”解くべき問題”を、ミスなく解けるだろうか」
入試当日は、一人ひとりの今が気になってしまいます。
入試開始の9:00を迎える瞬間。私自身が入試を受けるわけでもないのに、子どもたちを想像すると力が入ってしまいました。
入試前日の2月20日。いつもは気さくに先輩に挨拶している子が、声のかけ方に迷い、少しためらうような姿。普段と異なる一日を迎えることを、入試を受ける本人たちだけでなく、教室全体がどこかで感じ取っている様子がありました。
翌日に向けた不安の中、何とか前を向こうとする表情。明日に向けて決意を固めて引き締まった表情。受験生一人ひとりの様子を見ていると、これまで一年間の様々な出来事を思い出します。
私と藤井から、これまで関わってきた子たち一人ひとりに最後のメッセージを添えた手紙を渡し、これまでの努力を出し切れることを願い、最後は送り出しました。
都立一般入試の結果待ちではありますが、今年度の高校受験カリキュラムは、終了を迎えます。
私立や都立、推薦や一般など、さまざまな形で三年生たちは受験を迎え、それぞれに努力の道のりがありました。
合格のために、講師という立場として全力で手を尽くしてきました。一人ひとりに合ったカリキュラムを考え、子どもたち本人と話し合いながら、それをやり切ることができるようともに進めてきました。
そして、何より子どもたち自身が、そして全員が、自分の目標達成に向かって、本当に、よく頑張ってきました。(ご家庭の皆様も、ここまでの大変な一年間、お子様たちへのサポートお疲れ様でした)
一人ひとりここまでの努力、進路に対する悩みや意思決定。そのプロセスそのものに大きな意味があり、子どもたちのこれからの人生の糧となる、素晴らしい時間がありました。
また次の一年に向けて、今年度の模試、定期試験、受験の振り返りはこれからじっくり行っていきます。さらに進化した受験カリキュラムと、それを実行できる体制を整え、また次の一年へ向けてスタートしていきたいと思います。
