こんにちは。C.schoolの関屋です。
昨日9/18(水)、Dプロとして「定期考査 振り返り会」をC.schoolにて行いました。
9月の上中旬、10月にテストを控える小松川三中を除き、C.school近隣の各中学校では定期考査が実施されました。(3期制の学校は中間テスト、2期制の学校は期末テストです。)
C.schoolでは、通常平日のみを開講日としています。しかし、各中学校の定期考査前の期間には「テスト前特訓」と位置づけて休日も特別に開講をしているため、ここ最近の約2週間では、多くの生徒が土日もC.schoolに足を運び、一日を通して集中してテスト勉強に取り組んでいました。
テストが早く終わった学校から徐々に採点されたテスト用紙が返却されてきている中、昨日に実施したのが定期考査の「振り返り会」。夏休み前、1学期末のタイミングでも同様の授業を行っていましたが、生徒自身の自律的な学習を育むことを目指しているC.schoolでは、大切にしている恒例授業の一つです。
これは学習に関わらない話ですが、振り返りは別に「行っても行わなくても」前に進んでいくことはできてしまうもの。振り返りなど一切せずとも、何かを続けていくことはもちろん可能です。ただ、その上でなぜ時間をかけて振り返りを行っていくことが大切となるのか。
振り返りを行うことの肝要な点として『「失敗」から学び、「成功」を継続すること』が根底にあることを、『振り返りを行わずに漫然と同じことを繰り返すこと』と、『適切な振り返りを継続的に行うことで、改善し続けること』の違いを例示を通して考えることによって、生徒たちには理解を深めてもらいました。
一人一人が実際に行った振り返りの方法としては、ワークシートの各質問に答える形で進めてもらいましたが、この時に立ち返る基準の一つとなるのが、定期考査の開始前に一人一人が立てていた「目標設定」の内容。これは同じくDプロの授業として行った「目標設定 集会」の時に、生徒たちが自分なりに考えていたものです。
自分が立てた目標に対して、その結果はどうだったのか。その結果を具体的に細分化してみると、うまくいったことは何で、それはどうして上手くいったのか。もしくはうまくいかなかったことは何で、どうして上手くいかなかったのか。また、それは次回どのようにしていけば上手くいくようにできるのか。
これらの一つ一つは正解があることでもなく、自分の頭でしっかりと考える必要のある作業です。それは時間もかかり、簡単なことではないかもしれませんが、こうした思考の癖を付けていくこと、こういった考え方を意識していくことが、きっと大事になっていくとC.schoolでは捉えています。
また、こういった思考を自分のものとしていくことで、定期考査対策や受験勉強に限らず、これから生徒が成長をしていく上で、様々な場面できっと支えになっていくとも信じています。
定期考査では、ある一定の期間に高い集中をもって学習し、高い点数を出すことに一つの意味があります。結果として、前回以上の点数や高得点が取れた場合には、生徒にとって喜ばしい事ですし、私たちにとっても嬉しいことです。一般的に、多くの学習塾では、これこそ目指すべき唯一とも言えてしまうこともあるのかもしれません。
ただ、本当はその点数だけが全てではないはず。定期考査のプロセスを通して、短期間に集中した努力を経験すること。もしくは、目標を設定してそれを達成するための道筋を「計画」として自分なりに組み立てる力を付けること。結果に対して一喜一憂して終わらず、振り返りを通して今後に繋がる思考の方法を体得していくこと。
定期考査には、もしくはそのプロセスには、こういったことにこそ本質的な意味があると考え、C.schoolでは生徒の自律的な学習姿勢を育んでいきたいと思います。