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社会問題に対する当事者意識を持つということ

2019-09-29

社会問題に対する当事者意識を持つということ

こんにちは。C.schoolの風間です。
今日はちょっとしたコラムを書きたいと思います。

保護者の方のお知り合いの方がNHKプロフェッショナル仕事の流儀で取り上げられており、とても感動したと同時に、社会問題の本質を考えさせられる内容になっているので、ぜひシェアしたいと思ったからです。

※番組は終了していますが、NHKオンデマンドより、216円で番組を観ることができます。(私も家にテレビがないので、こちらで観ました!)
プロフェッショナル 仕事の流儀「外国人労働者に何が?支援の第一人者に密着」

詳しい内容は番組に譲りますが、内容としては、「外国人労働者」いわゆる「技能実習生」が不当に労働搾取されている状況が日本に蔓延しており、一人ひとりの外国人労働者を取り巻く問題解決に立ち向かう、外国人労働者支援NPO代表の鳥井一平さんに密着取材している番組です。

特に印象に残ったことは、鳥居さんが、明らかに人権侵害とも言える事態に立ち向かいつつ、これは個別の問題ではなく、社会の問題だと捉えていること、そして、それらはすべて私たちの意識の問題だと伝えていることです。

悪気なき悪を生み出す社会の空気

例えば、この番組の中で映し出されているのは、工場で事故が起きて外国人労働者の方が大怪我をしたときに病院にも連れていかず、労災の申請もしない会社や、パスポートを取り上げて激務薄給から逃げられなくする会社があったり。それに対して、鳥居さんが「なぜ、このような対応をするのか?」という問いをぶつけると、「悪気はなかった」という反応が返ってくることも。

私の解釈では、鳥居さんは、この実態を「個人の悪」と捉えることもできるけど、そうではなく、その裏にある社会の意識の問題だと言います。

「外国人労働者」だから、日本人の労働者と違う対応をしても良いという空気があるのではないか。他の会社もそうしてるから、それでいいと考えてしまっていないか。

番組の中でも表現されていましたが、問われているのは、私たちの社会問題に対する意識なのかもしれません。

自分の頭で考えるということ

私たちは、無意識に「自分の頭で考えること」を辞めてしまっていることが少なくありません。例えば、最近ニュースになることも少なくない、大企業の経営陣による不当な報酬の受領から、学校生活などで見受けられるのは、差別発言やいじめなど、「みんながやっているから・・・」という自覚なき行動が、社会を取り巻く大きな悪になってしまっていることもあるのだと思います。

「自分の頭で考えること」についてもっともっと考えていくと、あらゆることに、まだまだ考える余地が残されており、それこそが無自覚の悪を生まないために重要だと思います。

私たちC.schoolは、自分の人生に当事者意識を持って、意志ある人生を歩んで欲しいという想いから、社会と自分を知るきっかけづくりや思考力・表現力を育むためのDプロ(ディスカバリープログラム)という特別授業を運営しています。今回の番組をみて、社会をテーマに当事者意識を持って考える力を身に付ける授業をつくっていきたいとより一層思いましたし、そのためにも私たち自身が成長していかなければならないと強く感じさせられました。

贈る喜び

また、「なぜこの仕事を続けるのですか?」と問われて、「贈る喜びを知っているから」とおっしゃっていたのも印象的でした。若輩者ながら、私も教育の業界で仕事をしているのはまったく同じ思いです。

いまこの仕事ができていること、保護者の方からこのような素敵な番組を紹介していただき、私自身が成長させてもらっていることに感謝です。

今日も三中生の試験前特訓で、三中生と受験生が勉強しに来ていますので、私も負けずにがんばります💪

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