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勉強する意味

2019-10-22

勉強する意味

こんにちは。C.schoolの風間です。

この前、塾生から「なぜ勉強するんですか?」と質問されたので、みんなより15年くらい長く生きている私が考えている勉強する意味を紹介してみようと思います。

正直にいうと、経験から学んだことが多いので、みんなに伝えるのはとても難しいのですが、あえて、今回は簡単に伝えようとはせず、本気で思っていることを書いてみます。例え、理解してもらえなかったとしても、私自身が並々ならぬ思いで「勉強はした方が良い」と思っていることを感じとってもらえたら良いな思います。笑

また、もう少し先の将来、高校生になってからや大学生になってから、そして大人になってからの何かのヒントになったら嬉しいなと思って書いてみたいと思います。

唯一の正解はないからこそ、「なぜ勉強するのですか?」を大切にしてほしい

最初に断っておくと、いまから書くことは「みなさんの答え」ではなく、「いまの私の答え」です。大前提として、「勉強する理由」に唯一の答えはなく、自分の答えを見つける必要があります。「いまの私の」と言っている通り、「私の答え」も変わるかもしれません。学校で正解・不正解が決まっている勉強に臨んでいるみなさんにはわかりにくいかもしれませんが、実は学校を卒業すると、「唯一の正解のない問い」というものにたくさん向き合っていかなければならなくなります。答えがでたと思っても、まだまだ考え続けなければいけない。

ですので、「なぜ勉強するのですか?」という問いを持つことはとても大切です。自分の行動に、問いを持つことをやめ、目的を持つことを諦めてしまうと、「だれかに言われた与えられたことをこなす人」になってしまいます。

これから先、「なぜ進学するのか?」「なぜ働くのか?」「なぜ生きるのか?」様々な唯一の答えのない問いにぶつかると思います。そのときに、自分なりの答えを考え抜き、意味付けをする力を持っているか持っていないかで、人生の豊かさは大きく変わるでしょう。

「なぜ勉強するのですか?」という質問を多くの大人にすると、それぞれ違う答えが返ってくるはずです。だから、正解を求めてはダメです。だれかの答えを疑うことなく信じた先には、だれかの人生を生きることになってしまいます。

例えば、ある人が「勉強は良い大学にいくためだよ。」と言ったとして、良い大学を目指したとしても、自分の幸せがあるとは限りません。そもそも「良い」とはなにか、「良い大学にいく意味」というのは人によっても違います。

なので、たくさんの人に質問し、その人たちなりの答えを聞き、ヒントにしながら、自分なりの答えをつくっていってほしいなと思います。

実は私自身は子どものころは「勉強する意味」を考えたことがありませんでした。ただ、今となっては「勉強の目的を考える努力をすればよかった」同時に「勉強しておいてよかった」と心から思っているので、その理由を伝えていきます。

ちなみに、C.schoolを立ち上げた理由でもありますが、勉強は一人ひとりの自己実現を果たすための「手段」だと考えています。だから、私たちは、勉強という手段を教えることにコミットしながら、同時に、Dプロなどを通じて、みなさんの「目的」を見つけるきっかけをつくりたいと思っています。あらゆることは「目的」と「手段」を認識してはじめて意味のあるものになっていくと考えているからです。

私が考える学ぶ意味

「自分が見える世界を広く深くし、わくわく生きるため」というのが、私が学び続ける(勉強し続ける)意味です。

例えば、最近、デザインの勉強を始めたのですが、デザインの本を一冊読んだあとに街を歩くと、読む前とはまったく違う世界が広がっていてわくわくするんですね。この駅の看板の文字の大きさのバランスが美しいなぁ、とか、駅に貼ってあるこのポスターはこういうこと伝えようとしているのかなぁ、って。じゃあ、 C.schoolのwebページはどうしようか、チラシはどうしようか、って想像が膨らんでいく。学べば学ぶほど、新しい世界が見えて、自分ができることが増えていく。間違いなく、私が高校時代に見えていた平井と、いま見えている平井は、まったくの別物です。

学べば学ぶほど、同じ場所でも新しいことが見えてくる、世界が広がるんですね。最高にわくわくしませんか?

とはいえ、いまみんなが学んでるのは、国数英社理がメイン。「デザインは楽しそうだけど、5教科は将来使わない!」という声が聞こえてきそうです。もう少し学校の勉強に寄せて書いてみようと思います。

私が考える学校の勉強をする意味

私は、学校の勉強は、自分らしく生きるための「思考力」「表現力」「想像力」「学ぶ力」を鍛えているのだと考えています。私は大人になって、民間企業で働いて、学校の教員として勤めてはじめて、「社会と学校はつながっていたのか!」と気付いたのですが、社会で求められる力の多くが、学校の勉強を通じて鍛えた上記の力が基本となります。学校を卒業すると、自分の力で、社会を理解し、適切に自分の考えを伝え、他者と協働していかなければなりません。そして、常に学び続けなければなりません。(勉強、というか学ぶことは学校で終わりではありません!)

いくつか具体的な例を紹介したいと思います。

実社会の問題は、ここであげた例ほど単純なものでないことが多いですが、多くが中学校で習った数学を基礎としています。例えば、社会人になると、よく使う計算ソフト(エクセル/スプレッドシート)は、基本的に数学をもとに動かすので、数学を理解できていないと使いこなすことができません。

社会人になって、世の中の現象を「因数分解」したり、「関数」にしてみたりと、より数学を使う機会が増えました。私はいままで、大学時代も含めると、居酒屋のアルバイト、塾講師、web制作、海外事業管理、学校教員、マーケティング・広報、そしてC.schoolの経営と様々な職業に携わってきましたが、少しも算数・数学を使わなかった仕事はないです。

そのほかにも、数学の証明問題は、「◯◯は、こういうことだから、正しいんです」と、人に何かを説明したり、説得するときに使います。この文章自体も、(うまくできているかどうかは別として笑)数学の証明問題の応用にすぎません。つまり、証明問題の演習は「思考力」と「表現力」のトレーニング。

国語の作者の意図や登場人物の心情を読み取る読解問題は、実社会で最も必要とも思える「想像力」を鍛えています。自分視点だけではなく、他者視点でものごとを捉え直す想像力は、国語の授業や読書を通じて養われていきます。

英語は、グローバル社会・情報化社会の中で、コミュニケーションツールとして、情報収集ツールとして、直接的に役立つことはもちろんですが、私自身は英語学習を通じて「学ぶ力」を培ったと感じています。英語の勉強方法は色々ありますが、声に出したり、読んだり、書いたり、五感を使って学ぶと良いとされています。私自身も、多様な学び方を実践するにあたって、自分にあった方法を少しずつ習得していきました。

また、音読をひたすら続けた先の衝撃はいまでも忘れられませんが、あまり理解できなかった英語が、音読を繰り返すことで突然理解できるようになったり、飛躍的に能力が伸びた経験があります。このことから、私は、繰り返すことで基礎力がついていき、何かのきっかけで飛躍的に能力が伸びることがあるという実感を持つことができ、伸び悩み期間があっても粘り強く繰り返すことを大切にするようになりました。大学生になってからプログラミングやwebを学習し始めましたが、細かい手法はおいておいても、英語と同じように学んだといっても過言ではありません。(その結果、C.schoolのHPも自分で作れるほどのレベルになりました。)

理科や社会も含め、もっともっと実社会と学校の勉強を(もう少しわかりやすく)つなげられると思うのですが、今日はここまで。今後も、少しでもみんなが勉強することに意味を感じられるように、アクションしていきたいと思います。

よくわからなかった人へ

ここまで長々と書いてしまいましたが、よくわからないことの方が多かったかもしれません。私は、民間企業で働いて、学校の教員として教科を子どもたちに教える立場になって初めて「勉強と社会ってこんなにつながってたんだ!」と言うことがやっとわかりました。それは、自分が経験したからこそ納得できたことでもあります。

だから、いまやってることは、野球をしたことがない人に、必ず毎日素振りすることの大切さを教えるのと同じようなものかもしれません。なので、理解できなくても大丈夫。

でも、繰り返しになってしまいますが、とにかく伝えたいのは、こんなによくわからないことを長々と書いてしまうくらい(笑)、大人になったいまだからこそ、勉強はできるだけ頑張っておいた方がいいよ、って伝えたい。だから、その意味を少しでも伝える努力をしていきます。

ただ、みんなが理解できなくても当然です。だからこそ私たち大人は、みなさんが、なんで勉強しなきゃいけないの?と思わないくらい勉強したいと思える場を用意しなければいけないと思っています。よく教員の仲間と話していたのは、「なんで勉強しなきゃいけないの?」と生徒に聞かれたら教員の負け。「なんでディズニーランドにいかなきゃいけないの?」とはだれも言わないだろうから。

みんなに学ぶ意味を伝える努力をしつつ、みんなが「なんで勉強しなきゃいけないの?」とすら思わない学習環境を用意できるように、がんばっていきたいと思います💪

みんなと「勉強する意味」について考えたり、「楽しく勉強できる環境」について議論するのも楽しみにしています。

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