こんにちは。C.schoolの関屋です。
C.schoolに通う多くの中学生が、期末テスト(二学期制の学校は中間テスト)を再来週に控えた時期となりました。C.schoolでは、テスト期間前の恒例行事である「目標設定会」を行いました。
「目標設定会」は、生徒の自律的な学習姿勢を育むことを目的として、各教科や合計としての「目標点数」を個々人で定めた上で、そこに向かう日々の学習計画を私たちと一緒に一人ひとりが練っていきます。
「目標設定会」では、目標を定める前段のレクチャーとして、なぜ目標を設定することが大切であるのか、また、どんな目標であればそれが「良い」目標と言えるのかを生徒たちに授業を通して伝えています。これについては、以前のブログで書かせていただいたので、もしお時間があれば、ご覧ください。
今回は、「目標設定会」で行っている「テストで点数を上げるために」生徒たちに対して習慣やテクニックとして伝えていることを紹介させていただきます。
テストで点数を上げるための方法として、授業では大きく二つのことを生徒たちに伝えています。一つは、「テスト当日までの期間をどのように過ごすか」ということ。もう一つは、「テストの当日にどういった意識を持つべきか」ということです。
まず一つ目の「テスト当日までの期間をどのように過ごすか」については、C.schoolでは『7つの鉄則』としてまとめています。
「テスト当日までの期間をどのように過ごすか」( 『7つの鉄則』 )
特に隠すようなものでもないのでここに全て書いてしまいますが、簡単に言ってしまうと次の7つとなります。
①テスト期間の始めに全教科のテスト範囲を全て確認し、全体像を把握する。
②暗記より理解の要素が強い教科から、先行的に学習を進めていく。(数学、理科、英語の文法など)
③テスト直前の3日間までに全教科は最低一周終わらせておき、3日間で解き直しを徹底する。
計画が甘い状態で(もしくは計画)を練らずにテスト勉強を進めていくと、テスト直前になって「まだ〇〇の教科をほとんど手を付けられていない…」「〇〇の教科はノー勉」など、学習できた教科とできなかった教科に偏りが出てしまいがちです。これに対してはテスト当日までの学習計画をどのように設計するかが大切な部分となりますので、生徒一人ひとりとともに、計画づくりの段階で内容を確認しています。
④教科書/ワークは複数回解き直しし、間違えた部分には必ずチェックを付けておく。
⑤暗記では赤シートを徹底活用。
「暗記」をしていくための方法については、生徒によって習慣づいて当たり前にできている子と、まだ習慣化までには至っていない子と学年などによってまちまちです。ただ、教科書をただ眺めるのでなく、ワークを何週も解いて間違えた問題にきちんとチェックをつけていく習慣を付けるだけでも大きく結果が変わってくるので、ここは繰り返し生徒達に伝えている部分となります。(「5回」を例として書いていますが、生徒のペースや状況によって繰り返しの回数はさまざまです。)
⑥自分なりの「学習モード」をルールとして作る
例えば「C.schoolに来たら”預かりBOX”にスマホを預ける」や、「毎朝登校前の時間に30分勉強する」など、テスト期間の習慣として定める目標を、一人ひとりが自分なりに考えて作っています。
目標は自分自身で決めることに大きな意味があるので、この目標については、こちらから何か私たちから強制させるようなものではありません。ただ、テスト期間には自発的にスマホを預けてくれるような生徒も多く、自ら集中できる環境を作るためにさまざまな工夫をしてくれています。
⑦学習時間を「量」として最大化する。
⑦については、少し精神論のようになってしまいますが、なんだかんだ学習の効率性を高めるだけでなく、「量」として学習時間を多く取っていくことが大切になっていきます。C.schoollでは、「テスト前特訓」として「週二以上」で通ってくれている生徒であれば、土日も含めて「一週間で何日来てもOK」としていますが、私たちはこうした学習環境づくりと、本人をモチベートする働きかけでサポートしていけたらと思っています。
ここまでが「テスト当日までの期間をどのように過ごすか」の内容となりますが、もう一点、「テストの当日にどういった意識を持つべきか」についても授業で話した内容を紹介させてもらいます。
「テストの当日にどういった意識を持つべきか」
①とにかく問題文をちゃんと読む
特に数学などで、「ここからどう解いたら分からない…」となった時に、実はそれが分かる情報が既に問題文の中に書かれている、ということが意外と多くの場合で起こります。学年が上がり、問題文も複雑化していく中で、特にテストという時間的なプレッシャーを感じやすいような状況となると、どうしても問題文の読み方が粗くなってしまっている場合があります。時間がなくてもちゃんと問題文は読む、これも習慣化できる一つのテクニックと言えるかと思います。
②テスト開始時に、大まかな時間配分を考える
③テスト時間内でチェックポイントを定める
④考えてもどうしても分からない問題は、時間をかけすぎず潔く諦める
テストでよくあるのが、「テストの時間内で最後の問題までいけなかった…」「たどり着かなかった問題を後で見てみたら、実は簡単ですぐに解ける問題だった…」などということです。「解けたのに解けなかった」問題はもったいないですし、これも工夫一つで克服できる課題だと思っています。これはテスト当日までの学習計画にも通じる部分ですが、「時間」に対してペース配分を意識する姿勢を習慣化していくことで、ここは改善していくことができます。
⑤テスト最後の5分間は、必ずケアレスミスチェックに充てる
テストの残り時間が少なくなった時にまだ残っている問題があり、それに飛びついた結果、実は解いた中にケアレスミスしていた問題がたくさんあり、大きく点数を落としてしまう…。そういったことは誰しもが経験した事があるかと思います。(自分も何度もありました…)
これも意識の問題として、まだ解けていない残っている問題があったとしても、安易にそこに飛びつかない。むしろ残り5分であれば、それまでに解いた問題をすべて見返して、ケアレスミスしている問題がないか総チェックする。この意識だけで、もったいない点数の失い方をするリスクを下げることができるはずです。
以上、テストで点数を上げるためにC.schoolが生徒たちに伝えている「テスト当日までの期間をどのように過ごすか」と、「テストの当日にどういった意識を持つべきか」の話でした。
最後に、これは以前のブログでも書かせていただきましたが、C.schoolが「定期テスト」をどのように位置づけているかという話になります。定期テストは、3年生では「内申書」として受検にも影響しますし、テストで高い点数を取ることはもちろん大切です。テストで点数を取れるため、各学校のテスト問題(過去問)の傾向分析とその対策なども、私どもの方で行っています。
ただ、「定期テスト」の生徒にとっての価値は、高い点数を取ることだけがすべてでなく、「定期テスト」という努力のプロセスを通して、自分で目標を定めてそこに向かっていく、それを実現していく力を身に着けることだとも考えています。そしてこの力こそ、中三の受験勉強でもそうですし、部活動やそれ以外のあらゆることに役立つ、将来にわたって活きていく力だと考えています。
ここからテスト当日までの期間、生徒とともに私たちも一日一日、日々最大限の力を注いでいきます。