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【訪問インタビュー】都立小松川高校

2020-01-16

【訪問インタビュー】都立小松川高校

こんにちは、C.schoolの関屋です。

突然ですが、C.schoolの場所は皆さんご存知でしょうか。

C.schoolの生徒たちや保護者の皆さまはご存知かと思いますが、C.schoolはスーパー「Olympic」のすぐ上、二階スペースにある塾です。(少し前までは「カズン」というスーパーでした。)。

では、C.schoolに一番近い高校というと、どこになるでしょうか。近隣に住んでいる方にとってはこれも簡単かもしれませんが、「都立小松川高校」となります。塾のある建物のすぐ脇道を小松川高校生がよく歩いているので、見かけたことのある方も多いかもしれないですね。

「小松川高校」はC.schoolのすぐ近くにある高校であることと、実はもう一つのゆかりがあります。それは風間の母校であること。C.schoolの生徒たちはだいたい知っていることかもしれませんね。

C.schoolの生徒の中には、小松川高校を志望校として、日々頑張っている子もいます。そんな身近な高校である小松川高校は、実際どのような学校なのか?学校説明会や文化祭などで小松川高校に行ったことがある人もいるかもしれませんが、よりリアルな姿をみんなに届けたい。そう考え、小松川高校で働く先生にインタビューを行ってきました。

お相手は、小松川高校の大谷あけみ先生。風間の弟が別の高校でお世話になっていたことがあり、繋がりの深い先生です。ほぼ突撃インタビューに近い訪問でしたが(大谷先生、すみません…苦笑)、快く、様々なお話をしてくださいました。その模様をお伝えしていきます。


風間:大谷先生、こんにちは。ご無沙汰しております!

大谷先生:お久しぶりです。いつも小松川高校へ来るとき、C.schoolの近くを通っていますよ。今日はどんなお話をしたら良いですか?

風間:ありがとうございます!実は、C.schoolは子供たちの「主体的な進路選択」を大切にしている塾なのですが、それをより実現するためにもっと高校の情報を子どもたちに届けたいと思い、今回はこちらへお話を伺いにきました。

関屋:はじめまして、C.schoolの関屋と申します。

大谷先生:はじめまして。

関屋:「主体的な進路選択」という言葉ですが、そのためには「子ども自身の意思や主体性」「十分で適切な高校の情報」が必要だと思っています。「子ども自身の意思や主体性」については日々のC.schoolの関わりの中で様々に試行錯誤もしているのですが、もっと「十分で適切な高校の情報」についても自分たちなりにアプローチをしていきたい、と思っています。

風間:実際に、なるべく足を運んで自分の目で高校を見に行くことを私たちも子どもたちによく促しているのですが、なかなか腰が重たい子がいたり、行ってみても「よくわからない」という感じだったりと、それはそれで課題を感じることもあるんですよね。

大谷先生:なるほど、了解しました。それでは、あくまで私自身の言葉となりますが、私から見た小松川高校のことをお話するようにしていきますね。

小松川高校の取り組み「ウィンズプロジェクト」

大谷先生:C.schoolが行っている「主体的な進路選択」と本質の部分で同じような取り組み、つまり「進路指導」としては、小松川高校では「ウィンズプロジェクト」というものを行っています。

関屋:「ウィンズプロジェクト」ですか?

大谷先生:「ウィンズプロジェクト」は、「風(wind)のように飛翔し、夢を勝ち取ろう(win)」という思いが込められたもので、小松川高校での3年間の進路学習について表現したものです。

関屋:具体的にはどのような取り組みなのですか?

大谷先生:1年生では「職業」を通して社会を知り、二年生になると「学問」を通して、もしくは三年生になると「大学」や「学部」を通して、子供たちが社会について学んでいく。ざっくりお伝えすると、そのような感じです。例えば、つい先日行ったものでは「職業調べ」というものがありました。「職業調べ」では、子供たちが興味を持った職業を自分たちで連絡を取って話を聞きに行くというもの。病院、看護師、学校の先生、パイロット、警察官、それから鍼灸師(しんきゅうし)の方へお話を聞きに行った生徒もいましたね。本当に様々な職業です。

関屋:それは小松川高校の卒業生が、様々な方面で活躍しているからできることでもありますね。

大谷先生:確かに小松川高校の卒業生には様々な人がいますね。でも、それだけではありません。基本的には、生徒たち自身が自ら調査、連絡を取ってお話を聞きに行っているので、生徒たち自身の頑張りだと思います。

風間:すごいですね。「職業調べ」の他にも、何かお取組みはあったりしますか?

大谷先生:そうですね。専門家による「出前授業」などもこれまでに小松川高校で行ってきました。例えば、早稲田大学や東京工業大学の教授の方に小松川高校へ来ていただいて、「模擬講義」なども行いました。この方々は小松川高校のOBでもありますが、個人的な繋がりからお誘いなどもして、こうした特別な授業を行っていることもあります。

小松川高校での学習の様子

関屋:小松川高校はまさに「文武両道」の高校として、部活動も頑張りつつ、しっかりと学習に取り組んで「難関校」と呼ばれる大学にも多くの生徒が進んでいるイメージがあります。

大谷先生:大学への合格実績は、確かに年々向上しています。

風間:本当にどんどん上がっていますよね。

関屋:何か学習面で、高校の特色などはあるのですか?2年生まで文系と理系を分けずに学習を進められているのですよね。

大谷先生:そうですね。国公立大学を目指す生徒も多いので、そういったことも踏まえて、こうしたカリキュラムとなっています。また、個人的には1年生の時点では文系と理系を分け切ることは難しいようにも感じています。大学受験に限らず、子供たちのそれ以降の長い人生を考えても、幅広く学習をしておくことには意味があると思うのです。

関屋:なるほど。ちなみに、夏期講習のカリキュラムの豊富さにも驚きました。

大谷先生:他の都立高校と比べて、特段に小松川高校が多いということはないかもしれません。ただ、先生たちは本当に時間をかけて授業の準備をしていますし、生徒たちの参加率も以前よりも上がってきているようにも感じています。

関屋:参加しない生徒もいるのですか?

大谷先生:こうしたカリキュラムはあくまで任意参加です。学校の他に予備校などに通っている生徒も少なくないので、そうした生徒たちは比較的に学校の夏期講習よりも予備校の方に行っています。それでも、予備校に通っていながらも夏期講習に出ている生徒もいたりしますね。

風間:自分が小松川高校の生徒だったころは、正直あまり夏期講習に出ている人は多くなかったようなイメージです。先生方の授業づくりなど努力があって、その積み重ねで参加率も上がっているのかもしれませんね。

関屋:ちなみに小松川高校の生徒たちは、どの程度の割合で予備校などに通っているのですか?

大谷先生:正確な数値というよりはあくまで目安として捉えていただきたいですが、大体、3年生が6~7割、2年生が5割前後、1年生が2~3割くらいでしょうか。

関屋:なるほど。また学習面としては、小松川高校は英語教育も充実していそうですよね。

大谷先生:ALTの方など、本当に質の高い外国人の先生方がここにいらっしゃっていると思います。それから、留学へチャレンジする生徒もいますね。

関屋:なるほど。また学習面としては、小松川高校は英語教育も充実していそうですよね。

大谷先生:ALTの方など、本当に質の高い外国人の先生方がここにいらっしゃっていると思います。それから、留学へチャレンジする生徒もいますね。

関屋:留学を支援してくださる組織も様々にあるのですね。

関屋:小松川高校の部活などはいかがですか?特徴などはありますか。

大谷先生:小松川高校には様々な部活動がありますが、特色のある部活動も中にはありますね。ボート部はインターハイで優勝することもあるくらい、いまは全国屈指の実力があると思います。それから、書道部も実績を上げていますね。また、映像研究部はデモビデオなどを作成して良い成績を収めていたりもします。

関屋:小松川高校は部活動も熱心な学校なのですね。

大谷先生:確かに部活動に対して多くの生徒が頑張って取り組んではいますが、きちんと学習にも取り組み、その上で部活動に取り組んでいるような生徒が多いのが小松川高校の特色のように感じています。

関屋:なるほど。大谷先生から見て、「小松川高校らしさ」が何かと聞かれたら、どのようにお答えされますか?

大谷先生:「誠実」ですかね。固定観念を破っていくような、「~したい」という自らの意思を育めていけたらとも思っていますが、本当にみんな真面目な生徒たちだと思っています。

関屋:小松川高校のOB目線ではどうですか?

風間:まったく共感です。きっと時をまたいでも校風のようなものが同じということは、きっとそれが小松川高校の「伝統」と言えるようなものなのかもしれないと思いました。

関屋:小松川高校の「伝統」のようなものが、こうして肌で感じられるのは面白いですね。

風間:大谷先生、最後に一つ伺いたいのですが。大谷先生自身は、「主体的な進路選択」という観点で、子供たちに対してどのようにお考えになられていますか?

大谷先生:私はよく、生徒たちに「アンテナを張れ」と伝えています。これは私自身の人生、経験からも思っているのですが、大人になって新しい自分の価値観と出会った時、もしもう少し早く、子供のころにその価値観に気づいていたら、自分の目の前に見える人生の「選択肢」のようなものがもう少し違うこともあったのかもしれません。とりあえず何でも見ておいで。食べておいで。首を突っ込んでおいで。初めから好き嫌いをせずに、一度食べてから考えてみるように。また、できればなんで自分がそれを「好き」や「嫌い」と思ったかまで考えてみるように。そうしたことを子どもたちには伝えています。要するに、「視野を広く持て」というメッセージでもありますね。

風間:ありがとうございます。私たちも、本当に共感できる内容でした。

関屋:ありがとうございました!

インタビューを終えて

今回の取材は、小松川高校の特色についてお話を伺ったこともあり、そうした部分を主に文章として残していきました。ただ、実際のこの時の会話では、大谷先生自身が考えている教育観のこと、子供たちと接する中での葛藤や感動など、「一人の学校教員」としての率直な価値観を感じる場面が多々ありました。それは大谷先生の着飾った言葉などで一切なく、日々、教育者として生徒たちと相対する中でお考えになり続けている、まさに言葉の節々から滲む思いでした。

実は、大谷先生もまた小松川高校の卒業生でもあります。子どもたちに対する温かな思いだけなく、母校でもある小松川高校を本気でより良くしていこうとする強い思いが私たちにも響き、インタビューではありながら、私たちにとっても刺激をいただける時間となりました。

年始早々でお忙しい中、また突然のインタビューでもあった中で約二時間もお話をしてくださった大谷先生には感謝しかありません。今回は小松川高校という切口から一つの記事にまとめましたが、こうした先生方が内に抱えている熱い想いも、何か目に見える形にして子供たちに届けることができたら、とも思います。

繰り返しとなりますが、今回ご協力をいただいた小松川高校の方々、そして大谷先生、本当にありがとうございました。

江戸川区平井の学習塾 C.school  関屋雄真

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