こんにちは、C.schoolの関屋です。
C.schoolには現在多くの中学2年生が通ってくれていますが、中学2年生は、数学の授業の中で「確率」を3学期に習うことになります。
C.schoolでは個別カリキュラムのため、一人一人勉強の進め方は異なるものの、基本的には、中学二年生の全員が「確率」に学校の授業先取りとしてチャレンジをしています。(もしくは間もなくチャレンジをしていくところです)
そんな中、先日ある日の授業中の会話で「確率は、大人になってからあんまり使うことはないのかなあ」とぽろっと口にしていた子がいました。こういった言葉が出てきてしまうのは、私の教え方の部分で不十分なところがあり、反省をしなければなりません、、それと同時に、その瞬間に「本当は、確率は大人になってからもよく使うんだよ」ということをわかりやすく、正しく伝えられなかったもどかしさがありました。
今回の記事では、その時にうまく伝えられなかった『大人になってから「確率」を日々どう使うのか』を、すこし整理して書いていきたいと思います。
(中学生、特に2年生のメンバー、ここから↓を最後まで読んでみてね!)
そもそも「確率」って何?
まずそもそも、「確率とは何か?」と聞かれたら、私の答えとしては「これから起こることの可能性を、数字で示したもの」になります。
…「わかるような、わからないような」といった感じですよね。
具体的な例を挙げて、ここから「大人が確率をどうやって使っているのか」を説明していきます。
例えば、ある「ラーメン屋さん」で
あるラーメン屋さんが、新作のラーメンを企画しているとします。そのお店では、すでに「塩」と「醤油」と「とんこつ」味のラーメンを売っています。
このとき、使える食材の都合などから『「塩」「醤油」「とんこつ」のどれかのスペシャル版ラーメンを作ってみよう!』と店主の人は考えたとします。
この時、どうやって新しいラーメンの味を決めるでしょうか。
きっとまず考えることは、「せっかく作っても売れないと困るから、もっとも確実に売れる味にしよう」ということです。
では、どうすれば「もっとも確実に売れる味」を予想することができるでしょうか。
この時に役に立つのが、『確率』です。
例えば、これまで初めて店に来た人が『「塩」「醤油」「とんこつ」のどれを選んだ時に、また次回もお店に来てくれることが多かったか』を調べたところ、
ということが分かりました。
このとき、初めてお店に来た時がもう一度お店に来てくれた「確率」を求めてみると、
ということになります。
ここまで整理できると、実は「最初にお店に来た時に、塩ラーメンを選んだお客さんが、次もお店に来てくれる可能性がもっとも高い」ということが分かるのです。
そのため、新作のラーメンも例えば「お客さんがまたお店に来てくれる=リピーターになるように、塩ラーメンの濃い味を作ってみよう!」や「健康野菜の塩ラーメンを作ってみよう!」などと考えることができるのです。なぜなら、ここでは塩ラーメンこそが「もっとも売れない心配が低いラーメン」だからです。
※実際のラーメン屋さんでは、もっと色々なことを考えて新作を作っていると思います。笑
「ラーメン屋さん」の例から分かる「確率」の意味
この記事の最初のほうで、確率は「これから起こることの可能性を、数字で示したもの」と書きました。
このラーメン屋さんの話では、新しいラーメンの味を決めるときに「お客さんがまたお店に来てくれる確率」を求めることで、「売れない心配が低いラーメン」の種類を見つけ出していますね。
このように、これまでに分かっている情報をもとに「確率」を導き出し、それによって新しいチャレンジを”より確実に”決定できるようになる力が「確率」にはあります。
これはラーメン屋の例に限らず、どんな仕事でも同じですし、きっと今やっている部活動や学習の仕方などでも応用ができる考え方のはずです。
「確率」は様々なシーンで使える考え方なので、ぜひ今回しっかり身につけておきましょう!
江戸川区平井の学習塾 関屋雄真