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都立高校受験の英語対策について

2020-01-21

都立高校受験の英語対策について

こんにちは。C.schoolの風間です。いよいよ受験が間近に迫ってきました。推薦入試はもう目の前。一般受験までもあと約一ヶ月となりました。日々、努力する3年生をみていて、緊張感と刺激をもらう毎日です。がんばってるみんななら必ず合格できる!最後までサポートしていきます💪

さて、今日は、C.schoolの3年生には冬期講習で伝えた内容と重複しますが、来年以降も含めて、都立高校の一般入試を受験するみなさんに、英語の試験の概要と対策方法をお伝えしたいと思います。自分自身の専門は理工系なので、元々は英語は得意ではありませんでした。でも高校3年のとき、正しい勉強方法を学んでから一気に英語力が伸びました。そんな英語の学習経験(大学在学時:TOEIC920/TOEFL80)と、英語科の教員として中学生に指導してきた経験から、都立の受験問題を「テスト対策のテクニック的な観点」と「本質的な英語力を鍛える観点」から分析しています。

都立高校英語の概要

出題形式

パート1から、リスニング、図表の読解/英作文、対話文、長文読解と続いているのが近年の傾向です。

(参照元:東京都教育委員会HP

ここ7年分の過去問を解きましたが、良問が出題されているなという印象です。特に長文読解は、単語力と文法力を前提とした長文が出題されています。受験生にとっては、私たちの頃の問題より難しくなっているようになっていて大変だと思いますが(笑)、このような問題に触れている子どもたちが大人になったときの英語力が楽しみです。グローバル社会に対応する人材の育成に向けて、教育委員会もがんばってるんだなぁと思いました。

一方で、「テスト」なだけあって、傾向やテクニックで点数アップできる問題もあるので、その部分はしっかりと伝えていきます。本質的な英語力はきちんと鍛えて欲しいですが、同時に、点数を取れるところではしっかりと取って、志望校に合格して欲しい、自信をつけて欲しいと思っています。

近年の平均点の推移

平成31年度:54.4点
平成30年度:68.0点
平成29年度:57.8点
平成28年度:57.4点
平成27年度:63.4点
(参照元:東京都教育委員会HP

となっています。つまり、偏差値50程度を目指すためには、55~65点を目指す必要があるということ。C.schoolでは、この点数を基準に志望校のレベルによって、目標点数を設定していきます。

(参照元:東京都教育委員会HP

こちらは昨年の受験生の得点分布。教育委員会が情報を出してくれているので、目指す偏差値によって、何点目指すべきかは統計的に導くことができます。

また、過去の問題を分析し、正答率を元に問題毎の難易度を弾き出し、一人ひとりの志望する高校の偏差値に合わせて、学習すべきパート、点数を積み重ねる戦略を立てていきます。もちろん、生徒毎に得意/不得意分野は違うもの。過去のV模擬を分析し、勉強の優先順位をアドバイスしています。限られた時間で最大限の成果を出すには、全体像を把握した上で、優先順位をつけて取り組むことが重要です。

上の例はサンプルですが、例えば偏差値50程度を目指す生徒がいたとします。現状平均40点、目指すは55~65点。そこに最速で到達できるよう、本人の意欲や状況を見極めながら、伸びやすい単元から順番に勉強できるように提案しています。

入試問題の傾向と対策

大問1:リスニング

リスニングは、問題Aと問題Bに分かれていて、選択式4問+記述式1問。前述のデータの通り、記述式の問題(大問1の5)正答率は、例年低くなっているので、偏差値60以上の高校を目指す生徒以外は、できなくても過度に落ち込む必要はないでしょう。まずは、問題Aを確実に取れるように練習することが大事です。

学習方法としては、リスニングは、ポイントを抑えた上で数をこなして「慣れること」、そして問題を解いたら、必ず解説を読んで理解して、何度も音読することが重要です。
ポイントは、

  • 説明文が流れているときに、質問文と選択肢の英文を読んで問題で聞かれていること、選択肢を把握する。
  • 1回目の本文の音声では、把握した内容を頭に入れながら全体像を理解するように聞き、答えの当てをつける。
  • 1回目の質問の音声で、疑問詞/主語/動詞を注意して聞き取る。特に疑問詞を聞き取ることが重要です。
  • 2回目の本文の音声で、答えを確信に変える。

といった感じ。

疑問詞5W1Hはしっかり覚えておきましょう。

  • what (何)
  • when (いつ)
  • where (どこ)
  • who (だれ)
  • why (なぜ)
  • how (どのように)
    ※ how は、how many (どれくらいの数)  how long (どれくらいの期間)などの形で出ることも多いです。

また、一度リスニング問題に取り組んだら、解説を見て本文をきちんと読むこと。長文読解よりも遥かに簡単な文章で書かれているので、きちんと理解して、何度も音読しましょう。「読んでわからない」ものは聞いてもわかりません。何度も理解しながら音読をして、音で英語を理解する癖をつけていくことが重要です。

リスニングはむやみやたらに問題を解きがちですが、解説をしっかり読んで、自分が間違えた原因を明確にしましょう。英語の音が聞き取れていないのか、単語/文法が覚えられていないのか、英語の理解力が不足しているのか、など課題を明確にしないと、勉強の効率はあがりません。リスニングに限らずですが、他の問題でも教科でも(大人になっても!)課題の特定がとにかく重要です。

大問2:図表の読解 / 英作文

大問2-1と2は、図表(イベントのタイムスケジュールやマップなど)に関する内容の会話を読んで質問に答えるもの。コツとしては、穴埋め空欄の前後3行程度を読めばわかることも多いので、まずは前後を読んでみて、それでもわからなければ、全文を読むといった手順で進めると効率があがります。

大問2- 3は、英文を読み(近年はe-mailの文章)、内容を把握する問題、英作文を書く問題です。
英作文については、まず自分の「型」を身に付けることが重要です。毎回、1から英文を組み立てるのは至難の技。「型」を身につけて、問題に合わせて少しずつ応用するのが最初のステップです。

英作文の採点は、受験する高校に任されているので、明確な採点基準はありませんが、

  • 英作文の内容が質問の意図に沿っているか。
  • 文法のミスがないか。(英作文の内容が質問の意図に沿っているか。文法のミスがないか。)

が最低限のポイントになってきます。難しい英文を書こうとして、自分を苦しめないように注意が必要です。

C.schoolでは、

  • 大原則:難しく考えない!”簡単な日本語”で考える!
  • 正しく書ける文法で書く。(無難しいものや理解が曖昧なものを使わない)
  • 簡単な、わかる単語に書き換える。
  • よく使うパターンを持っておく。(型と英語表現のパターンを頭に入れておく。)

ことを中心に据えて指導をしています。

例えば、2019年の問題は「最近始めたこと」について、2018年は「楽しんで勉強すること」について、3つの英文を書く問題。テーマは違えど、「◯◯を始めた/楽しんで勉強している」「(理由)私は◯◯が好きだからだ」「(結果)その結果、私は◯◯ができるようになった」など、(主張)→(理由)→(結果)で英文の型を持っておくと、どのような問題にも応用できる力がつきます。

ちなみにこれは、アメリカの大学等に留学するときに受験するTOEFLのライティングでも同じ。中長期的な学習効果を見据えて、学習指導していきます。

パート3:対話文読解

大問3は、あるテーマに対して複数人が対話をしている英文。内容は結構おもしろいです。大問3は、傾向が最も色濃く出ている単元なので、冬期講習の内容を一部紹介します。

本質的ではありませんが、問題文が指す下線部の前後を読めば、答えがわかることが多いのが大問3の傾向です。過去7年、この傾向は変わっていません。

問題文から、直前に答えがあるパターンなのか、直後にあるパターンなのかは、ある程度推測することができます。それぞれのコツを認識した上で、何度も問題に慣れることで、点数が上がりやすいパートです。
(前提として、単語力や文法力は必要になるので、C.schoolでは英単語テスト/文法講座に取り組んでもらっています。)

大問4:長文読解

大問4は最も本質的な問題です。文章全体の理解が求められます。

その中でも、小問1は、該当箇所が含まれる前後の段落を読めばわかることが多いです。小問2は、本文の内容に沿って並べ替える問題なので、先に選択肢を読んでから本文を読むと良いでしょう。小問3は該当段落を探して読み込んで回答していきます。小問4は、全体の内容把握なので、全体を理解することが必要です。

本質的な英語読解力を身につけることで、大問4は解けるようになる難しいけれど、良質な問題でもあると言えると思います。

本質な英語力を身に付けるために

では、大問4のような問題を解けるようになるために(実質、大問1〜3までも含めて英語ができるようになるために)、どのような学習をしていくべきなのかを書いてみたいと思います。

単語力強化

まずは、単語力が必要です。母国語の日本語を勉強するときも、小学校に進学してから、ひらがな、カタカナ、漢字と学んでいきますよね。それと同じで、前提として言葉の意味を知っている必要があります。

小さいうちからだったら、英語をそのまま理解する勉強方法もありますが、中学生くらいから学ぶときは、英語から日本語にするところから入っていけば良いと思います。何度も何度も繰り返し、単語に触れていると段々と英語をそのまま理解できるようにもなってきます。

まずは一つずつ丁寧に。C.schoolでは、英検対策の単語テスト、受験対策の単語テストを用意しています。また、単語力教科のICTツールも現在準備中です。塾生のみなさんはお楽しみに!

文法力強化

続いては、文法力。国語でも、最初に主語・動詞などを学びながら文章を読んでいきますよね。文法を学びながら少しずつ文章に慣れていくのは英語も同じこと。C.schoolでは、すららを使ってきちんと文法力の向上に励みます。

文法や英作文の要所は個別で指導するようにしています。例えば、日本語から英語に直すときのコツ、私立や千葉県の問題でも出題される並べ替えなどに対応するコツ、文型のコツなどです。これは私自身が英語ができるようになるのに、重要だと思っているポイントがいくつかあり、その都度伝えるようにしています。

音読トレーニング

意味を英文を読めるようになるには、前から意味が取れるようになるようにトレーニングをすることが重要です。

おすすめの勉強方法は、
①ある程度の文のところで区切り、丁寧に日本語に訳して精読していきます。この段階で、文法の構造や意味もしっかり理解するようにしましょう。
②文法の構造と意味が取れたら、頭の中でその意味をイメージしながら、一つの文章を何回も音読し、音読すれば頭の中に意味が浮かぶまで練習します。最低でも20回は読みたいところ。

私自身、高校生のときにこの勉強法で英語を急激に伸ばすことができました。また、前回の期末テストでは、この勉強を徹底した生徒の子が、学校の教科書の長文問題の点数が前回比で倍以上に伸びたので、子どもたちにはおすすめしています。

かなりストイックな勉強でもあるので、最後は根性勝負なところもありますが、英語はスポーツのようなものと言われることも多く、何度も繰り返して慣れることが重要です。音読は、野球で言えば素振りみたいなものですね。

英語力を伸ばせば、人生が変わる

英語を習得するプロセスは、かなり多くの勉強時間が必要なこともあり、多くの子どもたちが、中学の英語で挫折してしまうという実態もありますが、私は本気でみんなに英語をがんばってほしいなと思っています。

なぜなら、英語ができるようになると、見える世界が変わるから。大袈裟に言うと、人生が変わる。

アメリカに留学して、たくさんの国籍の友人ができました。グローバルな仕事に関わり、たくさんの国籍の人々と仕事をしました。多様な価値観に触れ、多様な世界を見て、「日本しかみてない自分」の視野の狭さに気付き、また「人生の正解は一つじゃない」ということを心の底から感じることができました。世の中には、自分が知らない世界や価値観がたくさんありますが、知れば知るほど、自由になれます。

もちろん、その手段は、英語に限りませんが、義務教育でせっかく習う英語なので、英語を学んでどんどん自分の世界を広げ、羽ばたいていってほしいなと思います。そのためのきっかけ作りをC.schoolでしていけるように取り組んでまいります!

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