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オンライン授業導入を終えて【緊急事態宣言対応】

2020-04-11

オンライン授業導入を終えて【緊急事態宣言対応】

こんにちは。C.schoolの風間です。

昨日、東京都の小池知事より、正式に新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言を受けた休業要請の対象が発表されました。形式的なことはもちろんですが、医療に従事している友人の話や、ロンドンやニューヨークに住む友人の話を聞くと、感染拡大防止に国民が一丸となって取り組むマインドセットがとても重要だと感じています。コロナウィルスによるイギリスの死者は約9000人、アメリカは約18000人。ロンドンやニューヨークに住む友人たちは、いまの東京をみていて、数週間前の状況とそっくりと言います。一つ間違えると、同じような状況に成りかねないリスクがあるということです。身近な人が亡くなってしまったら、後悔しても仕切れません。細心の注意を払って行動していきたいですし、医療の最前線で働く方々には心から感謝を申し上げたいです。

一方で、このような事態だからこそ、それぞれが自分の役割に対して強い当事者意識を持ち、社会やだれかのためにいまできることを考え抜いて行動に移すべきなのだと思います。その積み重ねでより良い社会になっていくと信じています。

私たちが、より良い社会をつくり、子どもたちの人生を豊かにするために、実現したいビジョンは、「なりたい自分に出会える塾」になることであり、ミッションは「子どもたちの主体的な進路選択を支援すること」です。そのために、いまできることは何か。

第一に、子どもたちの学習を継続できる環境を整えること。加えて、「学力」がその子の自己肯定感を左右してしまう中学生においては、学習の継続に止まらず学校再開後や受験で結果を出せる実力をつけるべくエンパワリングし続けることが重要だと考えています。そうした背景から、小学生はまずは学習継続するための環境設定/計画作り/保護者様への報告&学習提案を中心としたサポートプランを、中学生には、それに加え、日々の学習管理アプリと週2回のコーチング/学習指導を行うオンラインミーティングを行うプランを用意しました。(詳細はこちらをご覧ください。)

余談ですが、私は「すべての子どもたちが素晴らしい教育を受けられる世界の実現」をビジョンとした世界50ヵ国以上で展開されるTeach For Allという組織の一員である、認定NPO法人Teach For Japan(教員派遣プログラムを運営)を通じて、公立中学校で学校教員を務めました。「すべての子どもたちが素晴らしい教育を受けられる世界の実現」というビジョンが強く根付いており、私たち二人でいまできることは、目の前のC.schoolの子どもたちに全力で向き合うことですが、同時にこのやり方を他の塾にもシェアすることで、より多くの子どもたちがこの不利な状況を乗り越えられると考えており、こうしてブログにも実行していることを包み隠さずオープンにしていきたいと思っています。また、今度は、全国のすららを活用した塾向けにオンラインで研修をする予定です。

医療従事者の皆様を前に、何もできていないと感じるのが正直なところですが、自分たちは自分たちの役割を、少しずつ自分たちができることを増やしていき、一人でも多くの人がこのような状況で、できるだけ苦しまずに乗り越えられるよう、貢献していきたいです。

オンライン授業の導入

今週は、オンライン授業に入るにあたり、学習計画の作成と学習に必要なものの受け渡し(i-padの貸し出し・勉強ノート・学習教材)のために、時間を区切って塾に来てもらいました。最大限の注意を払い、また、オンライン希望者にはオンラインで実施しました。緊急事態宣言が出てしまい、状況も状況なので、時間も限られていましたが、私と関屋で分担し、2日間朝から夕まで使い、35人の子どもたち(小学生は約30分、中学生は約1時間)と向き合いました。

手洗いうがい消毒、ソーシャルディスタンスのキープ、換気を徹底しました。

子どもたちにとって、ただでさえ、自宅で学習するのは難しいし、現状に疲弊し始めている実態がある中で、さらに最低でも一ヶ月はこのような状況が続いてしまう。だからこそ、この時間で「あなたにとっての1ヶ月の時間の価値」を伝え、「オンライン学習に対する不安」を取り除くことに全身全霊で挑みました。この時期を自分の人生にとって有意義なものにしてほしいと心から願っています。

例えば、中3生。
中3生は、図らずして、例年より前倒しで「受験生」になったと言えます。例年の中3生にみられるような、夏休み前あたりに部活が終わってから、「本気モードに変わる」というストーリーも描けなくなり、より危機感を持ってこの1ヶ月を過ごす必要が出てきました。1ヶ月後に学校再開のシナリオ通りに行った場合でも、夏休みの短縮が想定されます。
つまり、夏休みの短縮も見越して、この1ヶ月を過ごさないと、「手遅れ」になってしまいかねません。それでは、どんなに希望を持っていても「主体的な進路選択を実現」するための実力が足りなくなってしまう可能性がある。そんな前提を踏まえて、「最低やるべき1日4時間のカリキュラム」を提案し、さらには「本人がどんな状態で1ヶ月後を迎えたいか」「そのためにどんな生活スケジュールで、どれくらい勉強したいか」を話し合いました。
中3生全員が、最低4時間の学習カリキュラムに加え、2~3時間を加え、1日6~7時間の学習カリキュラムを作成しました。全員が口を揃えて、「6時間なら学校と同じだからいけると思います。やります。」と言ってくれた。普通に想像すればわかりますが、自宅にずっといなければならない環境で、精神的にも疲れる中で、毎日6~7時間机に向かうというのは、しんどさもあると思います。モチベーションの継続も難しい。
でも自分で決めた目標だからこそ、がんばって欲しいし、そのためにできるサポートをしていきたいです。

また、中1〜2生も同じ。教員経験から、中学校に潜む恐ろしさは、小学生までと違い、「テストの結果」で子どもたちがジャッジされてしまい、時に子どもたちの自己肯定感を鋭く傷つけ、希望を失ってしまうことです。必ずしも勉強とその他の人生は関係なくても、「勉強をがんばれた自分」と「少しでも結果を出せた自分」という結果を出さないと、勉強以外のことにも自信を無くしてしまいかねません。それくらいのインパクトを持っています。だから、初めてのテストを控える新中一生、それから中だるみの時期と言われる新中二生にとっても、しっかりと勉強を続けられた自分と実際に力をつけた自分で一ヶ月後を迎えて欲しいです。

このような時期は、意識やモチベーションの差で、学習時間は二極化し、成績も二極化、そしてそれがその子の自信を大きく左右してしまう。そんな実態を、教員時代の長期休暇等を通じてみてきたからこそ、いまできることをやり切りたいと思っています。

そのために、私たちが考えたことが、「スタディプラスによる学習管理」と「週二回のオンラインミーティング」

面談翌日に早速6時間勉強してくれています!

スタディプラスは学習管理をするためのアプリです。日々の学習を記録してもらい、学習の進捗を可視化します。写真は、私たちの管理画面から見えるものですが、一人ひとりの学習データを確認できるので、現状を把握し、がんばりに対してコメントをすることができたり、その子の詰まりポイントを確認したりできます。わからない問題にぶつかったときには、写真をとって、こちらのアプリ上でメッセージを送っておくことで、メッセージで解決できる部分はメッセージで対応、できない分は次回のオンラインミーティングで対応します。

ZOOMを用いたオンライン面談では、学習計画の見直し、わからないところの質問を行います。画面をシェアしながら解説できるので、教室でホワイトボードを使って解説するのとほぼ同じ環境を提供できます。実際に、面談のときには、ZOOM接続を実施して、体験してもらいました。今の子どもたちは、デジタルネイティブなので、「良いですね!」と言ってくれました。オンライン実施の不安は取り除けたのではないかと思っています。

もう一つ大切にしたのは、学習ノートの受け渡しです。(中学生対象)
この一冊を通じて、「なりたい自分」を見つけ、「学習」を通じて、成長してもらいたいと思っています。昨年1年間ファイルで実施していた「学習計画」「振り返り」「学習の鉄則」などをオリジナルノートとして作成しました。今回のオンライン授業期間のカリキュラムもこの中に入っています。

このノートには、私たちの「想い」が詰まっているので、表紙に書いてあるコンセプト「Be who you want to be. Create your own future.」の意味と、このノートを通じて実現したいことを伝えました。本当はDプロ(特別授業)で伝えたかったのですが、逆にこの状況下で、一人ひとりに伝えることで、オンラインの先にいる私たちの考えに触れて、少しでも安心して学習に取り組んで欲しいと考えました。何より、温度感のあるコミュニケーションが重要ですね。

結局、子どもたちが好き

色々書いてきましたが、このプロセスを通じて思ったことは、結局、子どもたちが好きなんだなぁ、ということです。笑

小学生の子どもたちと勉強する前後にわちゃわちゃする時間や、中学生が授業前後に色々話してくれる日常やみんなで笑う時間がなくなってしまうことが寂しいなぁと。本当、早く日常に戻りたいです。

また、ビジョンに共感してお子様を入塾させてくれた保護者の方々が好きです。好きです、というのは何だか痴がましいですが、、、笑
実は、今回のプロセスの中で、たくさんのありがたい瞬間に恵まれました。

C.schoolの授業を成り立たせるために、子どもたち全員分の洗えるマスクを手配してくださった保護者様、使い捨てマスクをくださった保護者様、アルコール消毒を下さった保護者様、いつも励ましの温かい声をくださる保護者様、そして、このような状況下でもオンライン通塾を継続してくださるすべての保護者様。感謝の念でいっぱいです。

一つだけストーリーをご紹介。面談時に来塾してくださった保護者様がいらっしゃいました。「うちの子が将来◯◯に成りたいといっているんですよね。その未来のために逆算して、いまを過ごして欲しいと願っているんですよ。英検とか先生方がそういうところを提案してくださってありがたいです。受験生全員の合格もおめでとうございます。苦しい時期だと思いますががんばってください。」とお話をしてくださいました。「子どもの将来を願い、子どもにいまのベストを尽くして欲しい」すべての保護者様が思っていることだと思いますが、こうやって、子どもたちの未来を語り、いまを信じる瞬間を共有できることに心から幸せに思います。普段は大変お忙しい立場の方だと知っているので、わざわざ立ち寄ってお話してくださり、嬉しく思いました。

いつも本当にありがとうございます。子どもたちはすでに学習をはじめている子もおり、中学生はスタディプラスを通じてコミュニケーションをとっていますが、オンラインミーティングが実際に始まるのは月曜日から。小学生の学習状況を把握し、次のステップのご提案は来週末。新たな試みですが、「C.schoolに通っててよかった」と思えるような一ヶ月後を創っていきたいと思います。

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