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プロセスから得られる学び

2020-06-16

プロセスから得られる学び

C.schoolの関屋です。こんにちは!

C.schoolに通ってくれている子どもたちの各学校が、徐々に通常の授業の形に戻りつつあります。多くの学校が少なくとも来週まで分散登校とはなっているものの、一クラスあたりの授業人数が1/4から1/2となっていたり、二日に一回から毎日の半日登校になっていたりと。

部活再開については、どの中学校ももう少し様子を見ているようではありますが、少しづつ、子どもたちの日常が戻り始めていることを感じています。

また、各学校で今年度の年間計画も徐々に公開され始め、今後の定期テストの実施時期についても判る部分が増えてきました。

C.schoolに通ってくれている子の中には、江戸川区、江東区、墨田区の学校の子たちがいますが、自治体によって定期テストに対する方針は少しずつ異なっています。

例えば江東区の亀戸中学校では夏休み後の9月が、今後の最初の定期テストとなっていますが、江戸川区の多くの学校では、来月の7月中にも定期テストが予定されています。(これは、前期後期の二期制を採用している自治体と、一学期~三学期の三期制を採用している自治体による違いなども背景にありそうです。)

定期テストの時期が異なるだけでなく、結果として、今年度中に行われる定期テストの回数も自治体によって変わっていく見込みです。まだ十分に各教科の授業が進んでいない現在の状況の中、7月にテストを実施しなくてはならない中学校も、それを受けなければならない子どもたちも、ある種、大変な部分があるように思います。私は学校の先生でないので分からないこともありますが、一度の定期テストあたりの適切な範囲量を思うと、9月にテストを行う方が理にかなっているように感じる部分もあります。

ただ一方で、7月に定期テストを受けることになる子どもたちにとってあえて良い面を挙げるとすると、定期テストという機会に対して、一つでも多くのチャレンジを経験できることは意味のあるようにも感じています。

「定期テスト」のプロセスから得られる学び

「定期テスト」は、学校や先生の目線では、子どもたち一人ひとりに対して適切な評価をするために必要なもの。また、子どもたち目線としては、学習面において、そこまでに授業で履修した内容を都度定着させていくために有効なものだと思います。

ただ、もう一つ、子どもたちにとって定期テストによってもたらされる大きな意味は、そのプロセスによる学びを得られること。

定期テストの存在によって、そこまでの履修範囲をしっかり理解定着させるという、学習内容そのもの=コンテンツに対する学びは当然あるのですが、定期テストというゴールが設定されることによって、そこに向かうプロセスからも多くの学びが得られるはずです。

自分で目標を設定してそこに向かって粘り強く努力すること。自分自身で計画を立てて、時にそれを修正しながら学習を進めていくこと。テストの終了後、達成できた目標や達成できなかった目標に対してその要因を振り返り、そこから次に繋がる教訓を自分なりに獲得していくこと。

これは風間が時々言っていることでもありますが、学校の定期テスト、もしくは受験勉強というプロセスは、子どもたちがそういった学びを「自分ごと」として吸収していける貴重な機会の一つです。

子どもたちにとって必要な教育や教養が今とは異なる時代もあったはずですが、殊いまの時代において、子どもたちが本質的に力を伸ばしていく、あるいは私たちが育てていかなければならない部分の一つは、このプロセスを通した自己調整力とも言われるような学びだと思います。もちろん各教科の学習単元そのもの、コンテンツに対する学びも重要です。それを理解することで将来役に立っていくものも多分にあるはず。ただ、そういったコンテンツだけでなくそのプロセスからも十分な学びを得ていくことが大切なのかとも思います。

これは学校の定期テストに関わらず、さまざまな場面で言えることでもあるはずです。

習い事でサッカーをしている子が、もちろんサッカーを上手になっていくことは大切である一方、その過程で、自分でトレーニングメニューを考えたり、誰かと一つの目的に対して協力する姿勢を学んでいく。料理を学んでいる子が、そのレシピや美味しく作れる調理方法を学んでいく一方、その過程で、上手な人のワザを真似して自分のものとしていくことを学んだり、誰かに対して何かを提供することの喜びを知っていく。

また、C.schoolでは小学生向けにプログラミング教室を行っています。これも機械が動く原理を肌で感じて学んでいくというコンテンツに対する学びもありますが、プログラミングを行っていく過程で、自ら方法を考え何度も失敗し、その結果として成功していくというプロセスによる学びを得られることに大きな意味があるとも考えています。(そのトライ&エラーの連続による学びを得やすい方法として、デジタルの特性を持つプログラミングには高い親和性があると考えています。)

C.schoolでは中学生の子たちに英検や数検といった資格試験の受験も積極的に推奨していますが、これも意味としては同様です。合格して資格を取ること自体も重要ですが、その試験当日までのプロセスにも意味があるはずです。(資格試験には、合格することで自信を付けることができたりと、また別の良い面もあります)

私たちがすべきこと

一方で、そのプロセスに対する意味付けは、本人が適切に意識できなければうまく実現できないことでもあると思います。猛然と学習し定期テストに臨み、そのテストの結果が判明すると、それに対して一喜一憂する。それ自体、もちろん悪いことではないですし自然なことだと思います。むしろそれだけ熱中して臨めていれば、とても良いことです。ただ、それだけでは少しもったいなくもある。

プロセスから得られる学びを最大としていくために、客観的な視点を提供したり、 適切な問いを投げかけていく。 目標設定や振り返りを行える仕組みや環境を作っていく。

テストの点数を高めていくために、理解を補うに十分な教科指導を前提として抑えつつも、ただそこのみに甘んじず、子どもにとって本質的に意味の大きなこうした部分に対しても、繰り返しの試行錯誤と適切な関わりを続けていけたら思います。

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