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問題集一冊を徹底してやり切ろう

2021-08-03

問題集一冊を徹底してやり切ろう

こんにちは。風間です。

さて、今日は教材についての考え方です。

勉強を始めると、ついついやりたくなるのが新しい問題集を買いにいくこと。でも、本当に大事なことは、一冊の問題集を完璧になるまで繰り返すことです。本屋さんにいくと、たくさんの問題集が並んでいますし、勉強に不安を感じたり、飽きたりすると、新しいことをやりたくなります。でも、どの教材を手にとっても、同じレベルの教材であれば、書いてあることは同じです。新しいものに手をつけて、表面的な解説をなぞっているだけでは本質的な力はつきません。何度も何度も繰り返して、一冊を深く理解していくことが重要です。また、C.schoolの教え方の根本的な指導方針として、何度も繰り返して、深く理解していく、もしくは解法や用語の暗記の仕方を身につけていく、というように、「学び方を習得してもらうこと」を重要視しています。なぜなら、学習は中学で終わらず、高校、(進学する人は)大学、そして社会人と続いていくためです。正しい学び方を習得することこそが、今後の人生を飛躍させる上で重要だと考えています。

例えるなら、野球で素振りの練習をするとします。mizunoのバットで100回振って、また新しいバットを買いに行って今度はSSKのバットで100回振る。あんまり意味ないですよね。バットを買いに行く暇があったら、同じバットで何度も何度も素振りをした方が良い。数を繰り返すとスイングのスピードも速くなるし、変なスイングをしたときに違和感を感じるようになります。新しいバットの選び方ではなく、自分で自分の能力を伸ばす方法を試行錯誤して習得しながら、実際に力をつけて行ってもらいたいのです。

勉強もまったく同じです。まずは1冊を説明できるレベルになるまで何度も何度も繰り返すこと。その上で、次のレベルの問題集に進んでいきます。野球も勉強も道具・教材コレクターになるよりも、自分の能力を高めていくことが重要。

C.schoolでは、中2生以下は、基本的にすらら(授業)+学校のワークを徹底することを大切にしています。それができている子には、応用問題も含む問題集を1冊用意しています。ここまでを徹底してやり切れば、高校受験に対応できる力はつきます。時々「問題集買った方が良いですかね?」という相談を受けますが、まずは学校の問題集を徹底してください。定期テストの点数が安定して80点を超える力がついている人は、塾で配布している問題集の応用問題もたくさん解いて100点を狙っていくと良いでしょう。

また、中三生は、全科目で標準問題集(基礎)→実践問題集(応用)→入試問題集と進んでいきます。この3冊を徹底的に繰り返して勉強していきます。初見の問題への対応は、V模擬受験+塾内模試(V模擬過去問)で練習を積み、復習をして力をつけていきます。ただし、初見の問題への対応力にしても、復習して力にするにしても、自分が立ち返ることのできる、基礎基本を徹底した問題集が重要になります。1冊を極めていると、初見の問題を見た瞬間に、「問題集のあれと同じパターンだ!」と解法が頭に浮かんだり、復習するときに「問題集のあの単元の解法だった。まだ理解が浅いな」と振り返ることができるのです。基礎基本が徹底されていない状態で、新しい問題にばかり手をつけていると、体系的な知識として自分の中に定着しにくく、立ち返る場所がない状態になります。なので、C.schoolでは、個々の進度によりますが、夏から秋の初めにかけて標準問題集(基礎)を徹底し、秋から冬にかけて実践問題集(応用)を徹底、そして冬は入試問題を徹底していくカリキュラムを組んでいます。

ちなみに、1冊を徹底する力は大人になってからも非常に重要だと私は考えています。私は何か困ったことがあるとすぐに書籍を頼るのですが、例えばある特定の分野に関する本を10冊くらい読むと、書いてあることの本質は全部同じであることに気付くんですね。余裕があれば、10冊読んでから1冊を極めてまた別の本にと進んでいくことも多いですし、そちらの方が学習効果は高いですが、限られた時間の中で何か力をつけなければならないとき、1冊だけを読んで徹底する vs 10冊読む であれば、1冊の良書を読んで徹底する方がはるかに効果が高いです。10冊読む理由は、全体像をつかみ、良書を選択するためでもありますが、勉強に関しては、すでに学校やすららでの学習で全体像は把握できていますし、良書と言える問題集を選択しているので、改めて新しいものに手を付ける必要がありません。

例えば、英語で言えば、夏はとにかくこの問題集を徹底して読み込もうと伝えています。英文なんて探せば無限にありますが、まずは、この問題集にある200-300の基本英文(授業で解説しています)を理解して徹底して読み込む。問題集がボロボロになるまで、音読の回数の記録で真っ黒になるまで繰り返し繰り返し取り組んでほしいと思っています。

この3冊を徹底してやり切り、徹底して音読を繰り返せば、都立の入試レベルは取れるようになります。そして、やり切った人には、「一生涯使える英語を学ぶ力が身に付くこと」を約束します。

もちろん、他の教科も同じこと。まずは手元にある問題集をボロボロになるまでやり切る。野球も同じ。手元にあるバットのグリップがボロボロになるまで素振りする。その上で、次の問題集をボロボロにする。次の重量のバットのグリップをボロボロにする。そして、時々、V模擬や塾内模試で実践を。時々ケースバッティングで実践練習を。その反省を生かして問題集で復習を。その反省を生かしてもう一度、素振りで調整を。この積み重ねで確実に力はついていきます。

私自身も、少ない問題集をきちんと徹底して力をつけましたし、道具よりも自分のスキルにこだわって練習してきました。まぁ、野球に関しては2番ショート。送りバントも多くて、高2~高3の通算打率は2割8分6厘と3割乗らず、説得力がないんですけどね…(笑)

勉強はとにかく、まずは1冊の徹底を!!

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