こんにちは、藤井です。
夏期講習が終わり、多くの中学校で試験期間に入りました。
C.schoolでは試験当日まで毎日塾で勉強できるのですが、早速この土日も朝から夜まで勉強する生徒の姿が多く見られました。本当にすごい…!
今回のブログでは、夏期講習で行った取り組みのうちの1つをご紹介しようと思います。
生徒に説明してもらう授業
多くの中学校で、2年生は次の試験範囲に「連立方程式の応用(文章題)」が入っていたので、夏期講習中は多くの中2生が連立方程式の文章題に取り組んでいました。
連立方程式の文章題を解くときには、
①文章を読んで理解する(絵や図などを自分で描いてみてもいいですね)
②等式を立てる
③式を解く
大きくこの3段階があると思っています。(ただ実際に問題を解くときには①と②は同時にやると思いますが)そして大体質問が来る時は①と②の質問です。
特に、「文章の意味がよくわかりません。」という質問がかなり多かったです。
そこで、間違えた問題やその次にやる問題を説明してもらう取り組みを行いました。
具体的に下のような流れでやってもらいました。
(ア)問題文の説明
(イ)何を文字(xやy)で置くのか
(ウ)何に関しての式を作るのか
すると、大体の生徒がつまずいていたのが(ウ)の段階で、
「今自分が何に関しての等式を立てているか理解できていない」
生徒が多いことがわかってきました。
自分が「何に関しての等式を立てているのか理解できてない」ということは、つまり問題を構造的に把握することができてない、ということだと思います。
問題を構造的に把握する力
勉強をする上で大事な力の一つに、問題を構造的に把握する力があります。
「兄が時速5kmで家から駅に歩いて行きました。その10分後に弟が家を出発し、自転車で時速15kmの速さで駅まで向かうと、兄と同時に駅につきました。家から駅までの距離は何kmですか」
例えばこんな問題があったときに、
・速さ→弟の方が速い
・歩いた(走った)時間→弟は10分短い
・距離→「家から駅まで」なので共通
こういった構造が見えることが大事です 。距離で等式を作ればいいということがすぐにわかりますよね。
例えば絵や図を描くというのは、構造を視覚的に捉えられるので、問題を構造化するための一つの手段としてかなり有効だと思います。
こうやって問題を構造的に把握するという力は、定期試験にも、高校入試にも、さらには大学入試にもつながってくる力だと思います。この「問題を構造的に把握する力」を伸ばすための取り組みの一つとして、生徒に説明してもらう授業を取り入れています。すぐに身につく力ではないので、夏期講習後も継続していきます。
さて、夏期講習が終わって、息つく間もないまま試験2週間前に入ってしまいました。C.schoolでは試験当日まで毎日塾で勉強できる環境を整えています。
普段は週2で来ている中1、中2の生徒も、毎日塾で勉強できる体制を作っています。特に土日は朝から夜まで開けています。全部来てもらえれば、80時間以上(!)の勉強時間を取れることになります。
また普段は塾の教材を使って勉強していますが、試験期間は学校の教材も持ってきて試験対策を行っています。
悔いの残ることのないよう、私も全力でサポートしていきます!
来週は夏期講習の取り組みのもう一つ、「わからない問題と格闘する」について紹介しようと思います。