こんにちは、藤井です。
今週で多くの中学校の定期試験が終わりました。結果が良かったとしても、良くなかったとしても、まずは結果を客観的に受け止めることが大事です。何ができて、何ができなかったのかを自分でしっかり認識して、次良くするにはどうすればいいかを考える。それを一緒に考えていくことが講師の一つの役割だと思います。もちろん、結果が良かった子と一緒になって大喜びしたり、良くなかった子を励ますことも重要な役割です。
小松川三中など一部まだ試験が始まっていない中学校もあるので、この土日も朝9時から塾を開けています!みんなの頑張りにこちらも応えられるよう、残りの期間も全力でサポートします!
ひっ算を使わない?
話が大きく変わりますが、この試験期間中に、ある担当の中学1年生の生徒が、450÷5の計算をしようとしていました。この計算、わり算の筆算を使うと45÷5で9出して、最後に0を追加して90というように計算すると思います。(下の画像のようにやりますよね)
しかし、その子は400÷5と50÷5に分けて計算して、80+10=90というように計算していました。「今までずっとこうやって計算してました」といっていたのですが、これは分配法則という法則を使っています。小学校でも習いますが、多くの人は中学校に入って初めて本格的に使うようになると思います。これを小学校の時から”自然と”やっていたことに私はすごく驚きました。
解き方は一つじゃない
算数や数学では(特に計算問題は)、基本的に正解は一つです。しかし、正解に至るまでの道のりは一つとは限りません。
例えば、これは夏期講習中にある小学6年生の生徒とやった問題です。
この問題、模範解答では、全体の面積を出してから半円を引く、という順番で解いています。しかしその生徒は、半円から直角三角形を引いて、歪な形(鍬のような形)の面積を出して、それを二つの半円から引いて答えを出していました。(下の画像の、上が模範解答、下が生徒の解答です)
最初の中学1年生の生徒も、この小学6年生の生徒も、自分なりのやり方で、模範解答と同じ答えを導き出しています。同じ答えに辿り着くのに、いろいろなやり方がある、というのは算数や数学の醍醐味ですよね。そんな算数や数学の楽しさを生徒と一緒に発見できると、この仕事をしていて良かったなあ、と思います。