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学習進捗シートの背景

2021-10-14

学習進捗シートの背景

こんばんは、関屋です。

先週のブログでご紹介した、中1/中2の新たな取り組みとして始めた「ToBeシート」。これと合わせて、同じく今月から開始した仕組みとして「学習進捗シート」というものがあります。今回のブログでは、こちらの背景について少し説明をしていければと思います。

学習進捗シートとは

学習進捗シートは、簡単に言ってしまうと「一人ひとりが目標点数を獲得するための、一週間ごとの個人別カリキュラム」です。もっと言うと、「そのカリキュラムを達成しきることで、目標点数を取るために必要な事前準備を、試験二週間前までに完了できるもの」でもあります。

私たちは普段、すべての学年、すべての子どもたちに対して個人別のカリキュラムを組んでいますが、今回の新たな学習進捗シートの特徴は大きく2点。一つ目は、「学習計画が週次の単位で細かく設計されている」こと。二つ目は、「試験二週間になる前に、次回試験範囲の内容を完了しきるカリキュラムとなっている」こと、です。

まず一つ目の「学習計画が週次の単位で細かく設計されている」ことに関してですが、以前から、次回の試験範囲を見越した学習計画について、学習システムを使いながら子どもたち一人ずつに設計をしていました。それを「週次」の単位として、より細かくしたものが今回のものになります。詳しくは後ほど書きたいと思いますが、現在の10月、9月と11月の定期試験に挟まれたこの期間は定期試験までの期間が非常に短く、それに伴って学校授業の進度も比較的に早くなる傾向があります。そうした中で、必要なカリキュラムを短期間で達成しきれるよう、今回「週次」ベースのより細かいカリキュラムを一人ひとりに準備しました。

また二つ目の、「試験二週間になる前に、次回試験範囲の内容を完了しきるカリキュラムとなっている」ですが、前提として試験二週間前=試験範囲表が配られるまでに「理解」の段階は特に英語と数学に関しては完了し、試験期間の二週間は「暗記」や、「応用」に時間が割けていることが、学習の進め方として望ましい状態です。この状態とするために、週次のカリキュラムを達成した先に、試験二週間前までに「理解」の段階を終え、準備が整った上で試験期間に突入していけるような設計としています。

「学習進捗シート」を開始した背景

ここまでにも一部触れていますが、この新たな内容としての「学習進捗シート」を始めた背景、意図は主に3つあります。

①定期試験までの期間が短い

これは先ほどの内容ですが、現在のこの期間は、一年間の中でもっとも定期試験までが短いものとなっています。

学校によって定期試験のタイミングは若干異なりますが、概ねの学校はこのようなスケジュールとなっているはずです。

そうした背景のもと、試験範囲として必要な内容まで進める必要のある学校授業は、傾向として今の期間は若干ペースが早くなりがちです。これに伴って起こることが、二学期期末試験での平均点の低下。特に中間試験から短期間のうちにもう一度行われる期末試験、ともに共通して実施される5教科のテストでは、(さらに言うと数学などは特に)、多くの中学校でこの傾向が出やすいものがあります。

ちなみに江東区と墨田区では次回が後期の中間試験ですが、前回9月のテストも次回11月のテストも、5教科は共通しているという点で、状況は基本的に同じです。

昨年は、11月の定期試験で悔しい結果に終わり、そこからの挽回を期して塾に入ってくれた子が、12月や1月に多くいらっしゃいました。

②現在の立ち位置をより明確にする

学習進捗シートでは「週次」の単位でカリキュラムを小分けに切っていますが、これは子どもたちにとって今の立ち位置をより明確にしやすくために行っています。

例えば、私は高校の時に陸上部の長距離ブロックにいたので、時々マラソンを走ることもあったのですが、マラソンでは「1キロごとの距離表示が沿道に設置されていること」と、「ストップウォッチでラップを刻むこと」が重要でした。もっと言うと、「ゴールまでの目標タイムを設定」した上で、「1キロごとの必要なラップタイム」を事前に想定し、あとは距離表示やストップウォッチで可視化された情報と照らし合わせて、考えながら走り続けることが大切です。

この距離表示やストップウォッチの機能を今までよりも精度高く果たすべく、この学習進捗シートを作成しました。

またマラソンでは、例えば1キロ毎のラップタイムも「最初の5キロは4分/kmで走ろう」「きつくなってきても4分20秒/kmまでは維持しよう」などと、その細分化された期間に対しての必要な基準があります。それと同時に、これもマラソンを始めたばかりの頃は、ゴールタイムに対する目標は出来たとしても、そのプロセスに対しての細分化された目標設定は経験が浅かった場合に難しいかもしれません。その時に、コーチのような役割の人はこのラップタイムを設計することになりますが、これと同じことを「学習進捗シート」では機能として持たせられたらと考えています。

「試験二週間前までには、一旦一通りの内容は終えておこう」であったり、「この単元の後半の文章題は時間がかかる可能性が高いから、基礎の計算領域は早め早めに終わらせよう」と言った伝え方、もしくはカリキュラムとしての設計は、経験がある立場であるから可能であることがあります。

③昨年の反省から

この現在の期間での普段以上に早いぺースで学習を進める必要性は、もちろん去年も同様でした。もっと言うと、昨年は休校期間で年間として2,3ヵ月程度が短くなってしまっていたこともあり、今年以上に進度が早くなっていました。

そうした中で、昨年のこのタイミング、カリキュラムを必要なタイミングまでに完了しきれずに試験の直前に何とかキャッチアップをする必要のあった子が、私が教えていた子の中に一部に出てしまっていました。

同じ轍を踏んでしまうことがないよう、昨年のことを踏まえて具体的な改善の仕組みとして、この方法を取り入れたという背景があります。

学習進捗シートを達成した先に

現在の短期間に合わせて、多くの子どもたちがタイトなスケジュールでの学習を進めていますが、今回のテストはある種のチャンス、として見ることもできます。試験範囲を担保するために学校授業の進度が早くなりがちという側面はあれど、一年間の中でもっとも期間が短いことがある故に、他の定期試験に比べれば若干、試験範囲は狭い内容として落ち着きます。試験範囲が狭い分だけ、一つひとつの単元をマスターできれば自己ベスト、目標達成をする大きなチャンス。ネガティブな側面を見て言い訳に逃げずに、ポジティブな解釈なもとにこれをチャンス捉えて前向きに進んでいけるよう、そうしたメッセージを伝え続けられたと思っています。

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