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こんばんは、関屋です。
3/1、都立一般入試の合格発表が終わりました。合格のメッセージや、塾に顔を出してくれた子たちなど。8:30の発表後、たくさんの嬉しい報告が続きました。
進路に悩み苦しみながら、大きなチャレンジを成し遂げた子。入試まで絶え間なく、淡々となすべきことを続けられた子。表には滅多に出さずとも、強烈な意思を心の内に抱え、ここまで人一倍の成長をしてきた子。自分自身の課題と向き合い続け、その一つひとつを乗り越えてきた子。受験のプレッシャーに晒されながら、粘り続けて辿り着いた子。
ここに至るまで、一人ひとりのストーリーがありました。3年生の子たちとは長い時間を共にして来たので、時に苦しんで来た姿も近くで見てきました。よく頑張りました。
一方、高い目標を掲げ、信じ続けてトライした結果、目標としていた先には届かなかった子もいます。
誰よりも塾に残り、努力を続けて来た姿。入試をより近くに感じるにつれて、勉強姿勢はそれまでと大きく変わっていきました。もともと努力をする力はあったものの、「妥協を捨てる」という点で、それまでに比べてもう一段階変化し、入試当日までにできることはやりきりました。
塾として中学生の大目標に「受験」があり、それにおいて「合格」できるようしてあげることが、講師としての役割です。受験だけでなく、さらにその先、その子の人生に対して大きな意味をもたらすような経験を、この機会を通してさせてあげたいと思うのですが、それ以前の責務があり、それを真摯に受け止めなければなりません。
それでも、きっと周囲の様々な人から疑問の声を掛けられても、最後までブレずに自分を信じ、志望校を変えようとしなかったこと。もっと身近に手が届くような、それもおそらく一般的には決して悪くない別の選択肢もあった中、敢えてそれを選ばずに、苦しい日々や現実と向き合い続けたこと。
その努力は、これからも続く人生の糧となり、きっと財産となる経験だったと思います。本人のやりきった経験は、これからまた何度も訪れる挑戦の機会で、きっと支えとなっていくはず。
…と思うのですが、それはその子のこれから次第。これからどうなっていくかは、今の時点では、分からないんですよね。内面性や努力の過程を理解しているから、これからの未来の展望を信じることはできますが、でも結局は、本人次第。こんなことを言ってしまうと元も子もないようなのですが、このことについて考え続けた結果、それがいまの時点での「事実」だと思います。
ただ、その先に思ったことは、その子の挑戦する姿を見て、これまで周囲の人たちが自然と応援をしてきたこと。頑張るその人のために何が出来るだろうかと考え、行動してきたこと。それはきっと友達やご家族、私たち講師と、周囲で関わってきた人にとっての共通的なものだと思います。私たち講師はその気持ちでここまで来ましたし、自分たちが出来ることを思い、手を動かしてきました。
何をしてあげられるかとこれまで考え、そして今でも、出来ることはないかと考えてしまいます。
その人を心から応援したい気持ちとなり、周囲の人たちが自然と手を差し伸べること。きっとそれは一つの「挑戦の価値」なのだと思います。未来のことは今は分からないですが、少なくとも、この受験の中で起こっていたそれは、紛れもない「事実」でした。そしてその「事実」は、「味方」の存在は、きっとこれからもその人の人生を支えていくものだと思います。
C.schoolに通ってもらった三年生たち全員が、この一年間を通じて、自分なりの形でそれぞれの「挑戦」をしてきました。今回の投稿で触れた子だけでなく、もちろん、一人ひとりにとってのストーリーがありました。そのどれもが、確かに価値のあるものでした。
高校受験を人生のスケールで見た時に、ここは一つの通過点だと思いますが、まずはここまで、お疲れ様でした。またこの先の活躍を、今もこれからも、切に願っています。
