江戸川区平井の個別学習塾 C.school の12月号通信です。今月は、数学で自己最高89点の中3、9教科で合計100点アップした中3など、内申に関わる最後の試験での成長をお伝えします。コラムでは藤井が「タイパ重視の今こそ時間をかけた勉強の価値」を、関屋は個別指導塾でも努力を可視化しモチベーションを高める工夫について書いています。
中3のAくん、数学で自己最高の89点!(中阪)
中学生の皆さん、11月の定期テストお疲れ様でした。特に中3生にとっては今回が内申点に関わる最後のテストでした。個人個人で目標を持ちながら頑張ってくれましたが、中でもAくんは印象的な一人でした。今までの定期テストでも特に数学に力を入れて頑張ってくれていましたが、なかなか70点台の壁を超えることができませんでした。今回が実質最後の定期テストで、今までよりも長い時間塾に来て勉強したり、反復演習をするために「プリントをもらえるだけたくさんください」とお願いしてきたりと泥臭く頑張ってくれる姿勢を見せてくれました。志望校や目標がはっきりしなかった夏よりも受験生としての自覚を持ってくれていると最近感じています。これからのAくん(もちろんそれ以外の子も)がより一層の成長することを信じながら、一緒に泥臭く、かつ戦略的に頑張っていけたらと思っています。
学習を通じて自己理解を深める (入山)
最近中3のBさんが、勉強を通じて見えてきた自分なりの個性について話してくれました。「勉強自体は苦手かもしれないけれど、自分には努力していける力がある」という話をしてくれました。受験や学習を通じていく中で、自分がどんな気持ちになったり、自分がどんな人間なのかを理解を深めていく、これから先の進みの中で、とても素敵な気づきだと思います。小学生の子たちの中にも、英語のアプリを自分から始めてみてくれている子がいますが、それも色々なアプローチを試しながら、自分が好きなこと、好きな方法、小さいかもしれないけど重要な、自分を少しずつ知っていく歩みだと思います。そんな歩みを見守っていけたらと思います。
中3のCさん、前回テストから合計100点アップ!(藤井)
10月から通塾してくれている中3のCさんは、今回の定期試験にワークの勉強もしっかりやってくれたことで9教科合計で100点以上アップしました。これまでも家族や学校の先生などから「やればできるはず」と言われていたけど、なかなか自分で勉強を進めることができていなかったというCさんでしたが、塾という環境をフルに活用し、自習に来てワークを進め、わからないところはたくさん質問してくれました。Cさん本人も「めっちゃ頑張った」と言ってくれるほど自信につながったようでした。ここから中3は都立入試対策に本格的に入っていきます。今回の定期試験で掴んだ、「やればできる」という感覚を自信に変えて、頑張ってほしいと思います。
〜 今月のコラム 〜(藤井)
最近、『「学び」がわからなくなったときに読む本』という本を読みました。これは福岡で学習塾を経営している鳥羽和久が、7人の対談者と「学び」について議論し、語り合うという本です。その内容を少しだけ紹介しつつ、私なりの勉強観について書いてみようと思います。
著者の鳥羽和久が哲学者の千葉雅也と「学び」と「勉強」について話している第1章で、現代社会の中ではコスパやタイパを重視しすぎて、手を動かし時間をかけた「勉強」の価値が見失われている、と言っています。
”「勉強」というと、資格を取って就職で有利になるとか、英語を話せるようになってビジネスで生かすとか、あるいはプログラミング言語を覚えてエンジニアとして活躍するとか、そういう実用性で考えがちですけど、本当の勉強はそうじゃない。〔中略〕本当の勉強とは、自分を全く別様に変えてしまう、恐ろしくも快楽的な行為です。(千葉)”
同じような一節として、千葉は『勉強の哲学』という本の中で”勉強とは自己破壊”だとも言っています。「自分を全く別様に変えてしまう」とか「自己破壊」というのは例えば、「正負の数の計算問題をたくさん練習していたら2-5=-3と即答できるようになってしまうこと」であり、「英語の長文を毎日読んでいたらある日突然英語が読めるようになってしまうこと」なのだと思います。これはどちらも、「(正負の数の計算や英語が)できていなかった自分」から「できるようになってしまった自分」へと身体そのものが変わってしまう経験に他なりません。そしてこういった深い「勉強」による身体の変化というのは、定期テストの点数が上がったとか、英検に合格したといった結果以上に、深い喜びにつながるものだと信じています。(少なくとも私自身がそうでした)
その章の最後に千葉はこうも言っています。
”最近は〔中略〕稼ぐためのスキルがササっと身につくタイパのいい勉強ばかりが注目されています。〔中略〕でもそれだけじゃなくて、じっくりと時間をかけた晩餐(ばんさん)みたいな勉強に取り組んでほしい。(千葉)”
私自身、福尾匠という若手の哲学者の『非美学』という本を、1章に1ヶ月ほどかけながらじっくり読み進めています。福尾が人が映画を見るときの認識のあり方について書いている部分に、一見すると意味不明な1節があり、その1節を理解するのに同じ3ページを2週間かけて何度も何度も読み返して、ようやく次に進められました(ちなみにもう忘れてしまいました笑)。
仕事につながるスキルが身につく訳ではないけど、時間をかけて勉強をすることで、少しだけ世界の見え方が変わって面白い。そういう晩餐みたいな勉強を、子どもたちだけでなく、ぜひ大人になった保護者の方々にも、味わってほしいなと思います。
個別指導塾でも、「集団」の良さを取り入れる (関屋)
先日、通塾に関する定期アンケ―トを保護者の皆様に行わせていただきました。
ご回答をいただいた皆様、ありがとうございました。すべて拝見しています。
いただいたコメントの中に「子どものモチベーションの上がるような取り組みを行ってほしい」といった趣旨のものがありました。
子ども達にとってモチベーションとなるもの。刺激となるようなもの。そうしたものを、講師と子ども達との1対1の関わりだけでなく、さらにどのように「仕組み」として作っていけるのか。それは以前から課題として長く認識してきたものでもありました。
解決策として分かりやすい一つは、「競争環境」があることだと思っています。
例えば、集団形式の塾であるとそれは分かりやすく存在するものかもしれません。テストの点数が良ければ上のクラスに上がれる。点数が悪いと下のクラスに落ちてしまう。個人のテスト点数が壁に張り出されている。講師の先生が、子ども達に対してそれを比較するような発信をする。
学力が比較されやすい構造にある集団形式の塾では、そうした仕組みが少なからず存在し、それによってモチベーションを高めている子たちが確かに存在するのだと思っています。(正直、私自身が中学の時に通っていた塾は、そうした雰囲気でもありました)
一方で、私たちの塾では誰かと誰かの学力を比較するようなことはしません。それは個別指導の形式の塾が構造的に比較をしづらいということもあるのですが、それ以上に、私たち自身の価値観としてそうしたことを行わないと決めているから、です。
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ただ、集団形式の塾に存在する仕組みが確かに子ども達のモチベーションに繋がるものがあるとするなら、それとやり方は異なっていても、その要素を私たちのような個別指導塾でも活かせる方法がないか、ということは考えています。
一つの例が、試験期間の参加時間を記録するシールです。もちろん塾での学習時間が全てではなく、また塾にたくさん来ることそれ自体が目的となってしまうと不健全な部分もあります。一つの目安として、「これだけ頑張っている人がいる」ということも目に見えるようにするために、シールの取り組みは開始しました。
もしくは、中3の都立カリキュラムでは、入試に向けた暗記テストの結果を中3の人達同士で分かるような取り組みも夏期講習や冬期講習時などに行っています。この暗記テストは、覚えきることが必ずしも難しい(結果が人の能力による)ものではなく、地道に頑張ればだれでも達成できるものとしています。シールと同様に、あくまで「学力」ではなく「努力」を可視化するための取り組みです。
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冒頭で触れたアンケートを受けて内部で話し合い、今回の試験対策では少しレク的な要素も織り交ぜた取り組みを行いました。上手くいった部分もありつつ、すべての子達にとって参加しやすい仕組みにできていなかったりと、次回に向けた改善点が出たものでもありました。
「子どものモチベーションの上がるような取り組み」については、考える続けるべき大切なテーマの一つだと思っています。
今後もまた試行錯誤しながら、改善を続けていければと考えています。(関屋)
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