年末年始は冬期講習で大掃除ができなかったので、本日大掃除を行いました。
私は学校教員を経験して以来、とても掃除・整理整頓を大切にしています。尊敬する同僚の先生方がいつも口にしていたのが「心を込めて掃除することが心を育てる」です。この言葉だけ聞いていると、言っていることはなんとなくわかるけど、実感がない方が多いのではないかと思います。赴任した当時の私もそうでした。でも毎日のようにその言葉を聞き、子どもたちと一緒に膝ついて雑巾掛けをする日々を送る中で、「心を育ててもらっている」という感覚を持つようになったのです。日頃から自分の手を使って掃除をする習慣をつけると、ものや部屋を大切に扱うようになります。以前の自分よりも、ちょっとだけ丁寧な自分になれた気がするんですね。
また、翌日に向けて机を揃え、整理整頓することも大切にしていました。これも同僚の先生に「生徒への今日も学校に来てくれてありがとう」という気持ちを込めて整理整頓して、生徒を受け入れることが大切だと教わりました。学校は子どもだけでつくるものでも先生だけでつくるものでもなく、共に育つ場なのだと感じていました。教師が丁寧に生きるから、その姿勢が子どもたちに伝わるのだと思います。教師が一生懸命掃除をして、整理整頓を丁寧にしているからこそ、子どもたちが雑に生きていればそれに対して教育者として関わることができるはずです。
だから私は学校の良きエッセンスは塾にも持ち込みたいと常々思って取り組んできました。塾では限られた時間なので、子どもたちと一緒に掃除をするということはできませんが、少なくとも自分たちが毎日心を込めて掃除をしたい。塾生が来る前に「今日も一緒にがんばろう」という気持ちを込めて掃除・整理整頓をして、気持ちよく勉強できる環境づくりをしたいと思っています。
そんなわけで今日はみんなで大掃除。定期的にいつもやらない場所も掃除をすると気持ちが良いですね。