こんにちは、C.schoolの関屋です。
前回のブログ『都立推薦「集団討論」対策』に続いて、今回はC.schoolで行った「作文・小論文」の対策についてご紹介していきます。
「作文・小論文」はどのように行われるのか
まず「作文・小論文」の出題形式について。すべての高校で同じではありませんが、多くの場合は以下のような形で行われます。
・試験時間は、50分間。
・字数は500字~600字程度。
続いて、出題されるテーマについて。
まず前提として、高校によって「作文」が出題される場合と「小論文」が出題される場合の2パターンがあります。それぞれの特徴としては、以下のようになります。
小論文
小論文とは:与えられた課題に対して自分の意見を述べ、客観的な根拠や理由を挙げて、その意見がなぜ正しいのか論理的に示したもの
例題:
(小問1)2016年7月の参議院選挙と、2017年10月の衆議院選挙における投票率に関するデータを読み取り、文章にまとめる。
(小問2)若者の投票率を上げるための方策を示す。
傾向:偏差値がおよそ「50程度以上」の学校で出題されやすい。(※大体の目安です。)
作文
作文とは:自分自身の体験や感想を元に、自分の意見を述べたもの
例題:
あなたの将来の夢は何ですか。夢の実現のために、高校入学後、最も大切にしたいことを一つ挙げて、その理由や方法を具体的に書いてください。
※平成31年度 都立篠崎高校
傾向:偏差値がおよそ「50程度以下」の学校で出題されやすい。(※大体の目安です。)
作文も小論文も、良い文章を書くために必要となる力は基本的に大きくは変わりません。
ただ一方で、推薦入試で高得点を取るためには当日と似たような問題に繰り返し取り組み、慣れていくことが大切です。その意味で、自分が受験する高校が、例年、「小論文」を基本としているのか、「作文」を基本としているのか。これを事前に確認しておくことは重要となります。
C.schoolの「作文・小論文」対策
自分自身が受験する高校の過去問を中心に、今回、受験生の子たちは平均4~5問の作文に取り組みました。作文を一つ書くごとに、毎回私の方で赤入れ(添削)を行いましたが、数をこなすごとに子どもたちは文章は目に見えて良くなっていきます。
もちろん、急に語彙(ボキャブラリー)の幅が広がるようなことはありません。それでも、「主張→根拠→具体例→結論」の順で書く(=論理的な作文の流れを理解する)こと、話し言葉を使わずに作文に適した言葉を使うことなど、こうした作文の「書き方」については、短期間であっても、ある程度まで改善していくことができます。(一度、作文の「型」さえ理解できてしまえば、作文の印象は大きく変えられます)
C.schoolの受験生たちは、推薦入試の前日ギリギリまで、塾の公式LINEに作文の画像を送り、画像を通して添削を行っていました。
これは「集団討論」と同じですが、論理的な文章を書けるようになることは、推薦入試に限らず様々な場面で人生で活きる力となっていくはずです。今回の「作文・小論文対策」が、受験の合格+少しでもその先の人生に助けになっていけたら、と思っています。