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倍率5倍でも合格!C.schoolの都立入試「面接」対策

2020-02-07

倍率5倍でも合格!C.schoolの都立入試「面接」対策

こんにちは。C.schoolの風間です。

合格発表からすっかり1週間も経ってしまいましたが、都立の推薦入試についてご報告です。今回C.schoolから4人の受験生が推薦入試に挑み、半分の2人が合格することができました。2人とも合格基準と言われる内申点と比べて、十分な内申点があったわけではありませんが、今まで培ってきた人間性を存分に表現することができて、人を評価してもらえたのだと思います。すごち!1人は5倍を超える倍率を潜り抜けて合格。並々ならぬ努力をしてきた姿をみてきたので思わず涙しました。ご家庭のサポート、学校の先生方の支援、そしてなにより本人のいままでの人生と受験生活の努力の賜物です。その一部に関われたことを本当に感謝しています。心よりお祝い申し上げます!

今回ダメだった他の子たちも、C.schoolで勉強している子たちは、本当に一人ひとり輝くものを持っていて、合格させてあげられなかったのがとても悔しいです。一般入試に挑むので、力を出し切れるように最後までサポートしていきます。

また、受験生との思い出や彼らの素晴らしさについては、受験が終わってからゆっくりブログに書くとして、、

今日は、推薦入試の「面接」対策について書きたいと思います。その子らしさを引き出し、高校に伝わるように表現するサポートをすることが私たちの務めです。具体的にどのような取り組みをしているのか紹介したいと思います。
※関屋が都立推薦「作文・小論文」対策および都立推薦「集団討論」対策についても書いていますので、是非ご一読ください。

面接の形式と評価ポイント

一般的な形式としては、

・時間は10分程度
・受験者一人に対して、試験管の数は2~3人
・集団討論の試験管が面接を担当することが多い
(参考文献:都立高校推薦入試対策の教科書)

となっています。

評価のポイントとしては、形式的な側面(姿勢/服装/声の大きさなど)と実質的な側面(話の内容や受け答えなど)があります。私の教員時代の経験上、前者に関しては、中学校でかなり厳格に取り組んでいますが、一方で、後者の方は、なかなか一人ひとりに目をかけられないのが実情でした。(学校の先生は忙しすぎるんです・・・)ですので、私たちは、後者の実質的な側面として、”その子が”話すべき内容の整理や、”相手に伝わる”受け答え方の仕方を教えることに注力して、面接練習に取り組んでいます。

面接準備で最も大切なこと

形式的な側面(姿勢/服装/声の大きさなど)に関しては、学校で繰り返し練習するので、それだけではほとんど他の受験生との差別化ができません。

そこでとても重要になるのが、一人ひとりがいままでの中学生活や人生を通じて培ったきた「人間性」をしっかりと表現することです。子どもたちは一人ひとりが、自分なりに四苦八苦しながら人生を歩む中で様々なことを学び、いまを一生懸命生きて、心の中に未来への希望を抱いています。私たちの仕事は、それを引き出し、「言葉にして表現する」サポートをすることです。

その子が「いままでどんな人生を歩んで学び(過去)」「いま何をがんばっていて(現在)」「将来何をしたいのか、高校で何をしたいのか(未来)」を一貫性を持ってきちんと伝え、高校の先生が「この子がうちの学校に入ってくれたら、生き生きと学校生活を送ってくれそうだ!」と思ってもらうことが重要です。

多くの子どもたちが「答えのない問題」に慣れていないので、「中学校の思い出を聞かれたら、何を答えるのが正解ですか?」「高校でやりたいこと聞かれたら何を答えた方が良いですか?」と”正解”を求めることがありますが、唯一無二の正解はなく、「あなたがどう生きてきて、どう生きたいのか」そしてその手段として「なぜこの学校に行きたいのか」、自分の考えや心の声を整理することが何よりも大切です。

もっとも大事なことは「あなたという人間がどういう人なのか」整理すること。その前提に立った上で、面接対策について詳しく書いていきたいと思います。

面接で聞かれること〜過去・いま・未来の一貫性〜

面接の質問の多くは、過去のこと(中学校生活)、いまのこと(日々の生活や興味)、将来のこと(夢や高校生活)について「あなたの考え」を聞く内容になっています。なぜなら、高校の先生たちは、その人の過去・いまを知った上で、その人が描く未来が、その高校で描けるものなのか、高校が求める人物像と一致しているのか、様々な指標を用いて評価するからです。

過去のことであれば、

・中学校時代のクラブ活動について教えてください
・中学校時代の勉強について教えてください
・中学校時代の友人関係について教えてください
・中学校時代の学習について教えてください
・中学校時代の欠席や遅刻の状況について教えてください

といった質問があります。これは、その人の生き方が、その高校で通用するかどうかの判断にもなるでしょう。求める人物像は学校によって違いますが、基本的には、良識があり、学ぶ意欲や活動意欲があり、協調性を持って学校生活を送れる子どもたちに入学して欲しいと思っていることがほとんどです。学校が求める姿にあった自分のエピソードを整理しておくことが重要になります。

次にいまのことであれば、

・日常の過ごし方を教えてください
・最近気になったニュースは何ですか
・趣味や特技を教えてください
・最近読んだ本は何ですか
・本校についての印象や訪問したときの感想を教えてください

などが挙げられます。その子はどのように日常生活を送っていて、何に興味があるのか、その子はその高校に入って可能性を広げることができるだろうか、そんな判断に繋がる質問です。

未来のことについては、

・志望動機を教えてください
・高校に入ったらやりたいことを教えてください
・何の勉強をがんばりたいですか
・部活は何をしますか
・高校卒業後の進路や将来の夢を教えてください。

などで、これらの質問を通じて、その子が生きてきた過去やいま持っている興味と、未来が一貫していて、充実した高校生活を送れるかどうかを判断します。このときに、自分の過去・いま・将来の夢などと全く関係ないことを無理やり高校に合わせて話してもちぐはぐで説得力がないですし、逆に過去といまと繋がっていても、その高校との繋がりがなければ、説得力がありません。

例えば、「私は、いままで英語をがんばってきて将来は通訳になりたいと思っています。中学校時代は英会話部で毎日英語の練習をしてきました。でも、御校は、スポーツの部活が盛んなのでスポーツもやりたいと思います。」なんとなくちぐはぐですよね。聞き手からすると「続かないんじゃないか?本当はやりたくないんじゃないか?」と思ってしまい、その人が高校生活を充実させる姿を想像しにくくなってしまいます。また、「私はずっと野球をがんばってきました。野球が大好きで、将来はプロ野球選手になりたいです。御校には野球部はありませんが、陸上部で体を鍛えたいと思います。」というと、なぜうちの高校選んだの?と思ってしまいますよね。

極端な例ですが、しっかりと自分自身を知り、高校のことをよく知って、自分と高校がこういう部分で重なるから御校にいきたいということを伝えることが重要です。

面接での伝え方

伝え方のポイントは次の5つです。

・質問に対してダイレクトに端的に結論/自分の答えを述べる
・簡単に説明、具体例、理由などを述べる
・その後は、面接官からの質問に合わせて言葉のキャッチボールをする
・自分の答えに自信を持って熱を込めて話す
・嘘をつかず、自分の過去に自信を、自分の未来に希望を持って話す

どうしても、準備したことをお経のように丸暗記で読んでしまうことをやりがちですが、面接はコミュニケーションの場。ただ、丸暗記をした文章を読むだけでは伝わりません。伝えたいメッセージやエピソードを自分の中にきちんと整理をしておき、相手の質問に対して柔軟に答えていきましょう。

C.schoolの面接対策

①まずは、質問を網羅的にカバーした質問集に自分なりの答えを書いてもらいます。

②その上で、その子が「本当に伝えたいこと」「本当に伝えるべきこと」は何なのか、面接練習をしながら、コーチング/フィードバックを繰り返す中で明確にしていきます。

③ その上で何度も面接練習を繰り返します。(5倍の倍率を潜り抜けた子は、前日の遅い時間まで、数々の質問に向き合っていました。)

未来につながる面接対策であるために

私は、この面接対策というプロセスが、その子の人生にとって有意義なものにしたいと思っています。「自分は何者で、何をしたいと考えているのか」こういった問を考える機会は、すごく貴重で、どれだけ自分と向き合えるかで、その後の人生の豊かさが変わると思っています。また、同時に、この自分について伝え、相手に理解してもらい評価してもらうスキルは、今後の人生において大変有用な武器になります。

私はいま、NPO法人の採用活動にも関わっており、面接も担当しています。そこで、社会人の面接も行っているのですが、本質的には高校入試の面接と全く同じだなと感じています。

そんな背景もあって、時々面接練習で、中学生の子たちにもかなり深堀してしまうことがあるのですが(笑)、受験を終えた子から「先生ほど、深く聞かれなかったから楽でした」という言葉をもらったときには、やっぱりやってよかったなと思いました。そしてまた、多様な角度から深堀する質問に対して向き合う子どもたちが自分をより深く知ることができ、自分の未来を切り拓く機会になっていたら嬉しいなぁと思います。教育は、子どもたちのいまと向き合い、未来を信じる仕事ですね。とてもワクワクします。

さて、都立の一般受験が控えているみんなが志望校に合格できるよう、今日もがんばります💪

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