2022年度も終わりに近付く中、3月21日(火・祝)に小松川さくらホールにてC.school年次報告会を開催しました。
当日は100名以上の生徒、保護者の皆さまに来場いただきました。教室運営報告と共に、毎年恒例の卒塾生のプレゼンテーションも実施。来年度に向けて、今以上に子どもたちの学力向上に貢献したいと心を新たにしました。
C.schoolの年次報告会〜学びの好循環を生み出す場〜
C.schoolは定期試験対策や受験対策に力を入れていますが、それらが終わった後の振り返りを大切にしています。面談・勉強ノートなどを通じて生徒と対話し、「どこが上手くいったか」「これから改善すべきことは何か」を振り返ってもらいます。
学習を通じて、自分自身がどのように考え、感じ、判断してきたか。それらを客観的に認知することを「メタ認知」と呼びます。C.schoolでは生徒一人ひとりのメタ認知力を高め、次の学習につなげることを徹底しています。
1年に1度のC.school年次報告会では、C.schoolの事業報告を行うと同時に、有志の卒塾生によるプレゼンテーションを実施しています。高校受験、大学受験を通しての学びを振り返り、在塾生や保護者の皆さまにシェアすることで、学びの好循環を生み出したいと考えています。
第1部:C.schoolの現在と未来
C.schoolにとって4期目となる2022年度は、カリキュラムの充実と2号館の増設というチャレンジを行った年でした。
私たちがC.schoolを創業したのは、生徒の学力を向上することだけが目的ではありません。コンセプトとして掲げているのは「なりたい自分に出会える塾」。
①仮でも良いから、まずは目標を掲げること
②挑戦し、やり切ること
③経験を振り返り、学びに昇華すること
このプロセスを通じて、「なりたい自分」を生徒自身で発見してほしいと願っています。
新任講師の紹介とともに、C.school社員講師の行動指針「Warm Heart、Cool Head」という言葉も紹介しました。
目の前の子どもの人生を変える仕事と捉え、常にビジョンと情熱を持つWarm Heart。
理想や想いで終わらず、論理的に考え抜いた個別指導を目指すCool Head。
その両方を携えながら、これからもC.schoolを運営していくと話しました。
(新任講師:中阪 壮輝)
(新任講師:入山 聖)
第2部:2022年度の振り返りと今後の運営方針
続いて、2022年度の振り返りと2023年度の運営方針について話をしました。
小学生部門、中学生部門、高校生部門では、それぞれカリキュラムの充実を図ったことで、学力向上や進学実績につなげることができました。定期試験および受験の結果も過去最高の結果となりました。
2022年度に力を入れたことは以下の通りです。
<小学生部門>
・「小学6年生のうちに、英検5級を取り切る」ことを目標に掲げた
・メリハリを持って学習に取り組めるよう、休憩時間のレクなどを工夫した
<中学生部門>
・計算や図形の基礎的な部分に加え、記述や説明問題の対策も進めることができた
・定期試験対策では年度ごと / 学校ごと / 学年ごと / 先生ごとの対策をそれぞれ立てることができた
・2021年度までの指導ノウハウをもとに、生徒それぞれの成績に応じた、目標設定および指導を行う仕組みをつくった(例:通知表に2がある生徒は「オール3」を目指し、通知表に5がある生徒は「オール5」を目指す)
・生徒ごとに「今、目標に届きそうか」を確認し、上手くいっていない生徒には個別にフォローをするようにした
・高校受験対策として、①推薦入試における面接対策、②スピーキング試験対策にも力を入れた
<高校生部門>
・「映像授業→学校のワーク→小テスト」の学習サイクルを徹底した
・特に英語の対策に力を入れた(「英単語→英文法→英文音読」の順番で学力定着を図った)
・一人ひとりの志望校選択に寄り添った
2022年度に行ったカリキュラムの充実を、2023年度は引き続き踏襲し、さらなる生徒の学力向上につなげていきます。特に英語・数学の指導には力を入れ、「英数に強い個別指導塾」として信頼していただけるよう取り組んでいきたいと思います。
年次報告会では、C.schoolの取り組みの一部のみを紹介しました。ホームページやパンフレットなどで、より詳しい内容を掲載していきたいと思います。
第3部:卒塾生のプレゼンテーション
年次報告会の後半は、卒塾生による受験振り返りのプレゼンテーションです。2022年度は、計6名(高校3年生が2名、中学3年生が4名)の発表を行いました。
Oくん(高3)
1人目は、高3の夏に入塾したOくん。秋まで浮き沈みがあり、なかなか学習に集中することができなかったようです。
転機は10月、C.school講師と対話する中で、「自ら意欲を奮い立たせることができた」と話してくれました。自ら学習の要望を講師に伝えるなど、明らかに学習態度が変わったOくんは、成績がぐんぐん伸びて第一志望の大学に合格することができました。
嬉しかったのが、Oくんは大学受験をゴールとして捉えていないこと。「大学では貪欲に学びたい」と話し、具体的に学びたいことも挙げてくれました。
現状に満足せず、成長する自分に楽しみを見出すOくんの、これからの活躍が楽しみです。
Iくん(高3)
2人目は、Oくんと同じく高3の夏に入塾したIくん。受験前の自分のことを「面倒なことはなるべくしたくない。ダラダラするのが大好きだった」といいます。
Iくんにとって、大学受験は「逃げてきた自分を変える挑戦」でした。11〜12月は1日12時間の猛勉強に励み、大学合格を掴むことができました。
Iくんは在塾生に対して、「何事にも目的を持とう」とメッセージを贈りました。目的がないと、何をしていいか分かりません。やること全てに意味があり、それらをやり切ることで突破口を開くことができます。
Iくんがプレゼンテーションで見せた、自信を携えた表情。きっと在塾生にも伝わったと思います。
Yくん(中3)
中3の夏に入塾したYくん。受験直前の秋に、思ったよりも成績が伸びずに焦っていたそうです。それでも高校見学で目的を明確にし、覚悟を決めたYくんは「冬期講習を必ずやり切る」と宣言。苦手科目を克服し、合格を掴みました。
合格の要因は「とにかく量をこなした」こと。推薦入試対策として、志望校の過去5年間の小論文を2周するなど、1日12時間の猛勉強に励んだといいます。
高校受験の成功体験を自信に、「高校1年生のときから、大学進学に向けた勉強を頑張りたい」と宣言したYくん。「やり切る」経験をしたYくんの言葉は、とても力強いものでした。
Nさん(中3)
自分に負けないでもらえますか?
プレゼンテーションの冒頭に、在塾生に訴えかけたNさん。しかし受験当初は計画性がなく、「ここまででいいか」と諦めてしまうことも多かったといいます。
中3の夏に入塾したNさんは、講師と対話を繰り返す中で「何事も前向きに捉える」ことの大切さを学んでいきました。「悔しさは最大のバネ!」として、とにかくポジティブに勉強に励み続けることができました。
Nさんが在塾生に伝えたメッセージは「勉強法も大事だけど、まずは自分の心を燃やすこと」。目的を見つけたら、とにかく行動すること。高校では留学のため、英語の猛勉強を決意していました。
Cさん(中3)
5人目のCさんは、一途に都立K高校への合格を目標にしていました。成績が伸び悩んだときも、再び高校見学に行くなどしてモチベーションを高めていたそうです。
Cさんの合格の秘訣は、計画を立てること。やることを書き出し、優先順位やペース配分を明確にしたそうです。不安が生じたときにも「ここまで頑張った」という充実感が支えになって、高校受験を乗り切ったのです。
Cさんは将来起業することを視野に入れているそうです。高校では学業の他に、簿記の資格取得や留学など、視野を広げるための活動をしたいと話してくれました。
第一志望の都立K高校への入学を前に、キラキラと輝いていたCさん。在塾生も、その姿に大いに刺激を受けたでしょう。
Kさん(中3)
都立S高校に合格したKさん。実は中学受験に失敗しており、高校受験は絶対にリベンジしたいと覚悟を決めていたそうです。中学1年生のときから計画的に学習を進め、着実に学力をつけていきました。
しかしKさんは「不安は消えなかった」と話します。「模試の結果が伸びなかった」「本当に合格できるのだろうか」など、特に中3のときは、テンションの浮き沈みに悩んでいました。
Kさんは、「高校受験を乗り切れたのは、周りの方のおかげ」と話します。不安なときは悩みを吐露すると楽になる、頼ったら周りが力になってくれる。感謝と共に、高校受験の振り返りをしてくれました。
「今までの自分に勝った」という、充実感に満ちた表情を浮かべたKさん。自分で設定したゴールを見事乗り切ったKさんは、きっと高校でも自分に打ち勝つことができるはずです。
「やり切った」という成功体験
どの生徒にも共通していたのは、受験勉強を「やり切った」という充実感でした。
しかし誰もが合格で満足せず、次の目標に向けて前を向いていることも心強く感じます。「勉強をやらされる」のでなく、自ら目標を決めたからこその結果ではないでしょうか。
今回は時間の関係上、6人のみの発表でした。他にも、受験を通して成長を遂げた生徒はたくさんいます。みんなが「受験」という経験を通じて、困難を乗り越える体験を積むことができました。身近で関わりながら、生徒が潜在的に持っている可能性の大きさを、改めて実感できた1年だったと思います。
年次報告会を終えて
年次報告会を終えて、在塾生にも感想を話してもらいました。その一部を紹介します。
これから受験に挑むために大切は気持ちや取り組む姿勢について多く知れました。
諦める選択肢はないので行きたいところ一旦一筋で頑張りたいです。
(中学2年生)
高校生のプレゼンでは、次の自分のステージを想像しながら聞くことができてよかったです!聞いたことを参考に、高1から日々積み重ねを頑張りたいと思います!また、他の中3のみんなのプレゼンも楽しかったです。みんなで頑張れてよかったです。
(中学3年生)
プレゼンターとして参加させて頂きましたが、本当に自分の成長に繋がるとても貴重な経験だったと感じます。大学受験だけでなく、将来にまで繋がる自己分析までさせていただいた経験は何事にも変え難いものだと考えます。ありがとうございました。
(高校3年生)
子供たちと先生との絆があると感じました。
志望校に向けての情熱に寄り添った、先生の熱意を感じられるCスクールだと思っています。いつも娘に寄り添って応援していただいて本当にありがとうございました。これからも応援しています!
(中学3年生・保護者)
また、「受験は十人十色ですが、受験生本人はもちろん家族も共にたたかっていると思った」という保護者の方からの言葉もありました。
受験は、本人の努力はもちろん、周囲のサポートも非常に重要です。C.schoolでは生徒や保護者の皆さまと寄り添いながら、これからも受験対策に力を注いでまいります。
2023年度も、引き続きよろしくお願いいたします。